こんにちは。
中秋の名月はご覧になられましたか? すごく明るくて私は大変驚きました。
今回は「オールカマー」。上半期に話題となったレイパパレなど、有力馬が集いましたね。
それでは、今回もよろしくお願いします。
◆ コース・出走馬紹介

・コース説明
まず最初は、オールカマーについて説明します。
産経賞オールカマー(GⅡ) 中山競馬場 2,200m 芝/右外 1着賞金:6,700万
中山競馬場で行われる2,200mの3歳以上別定戦です。コースを通して高低差が目立ち、最後の最後にある上り坂はスタミナが残っていないと失速は避けられません。

最後の直線は約300m。中山の直線は短いぞ、とどこかで聞いたように短いです。そのため差し馬は3コ―ナー辺りから仕掛けを意識し、ゴールに間に合うように差し脚を伸ばします。
しかし、最後にある上り坂のおかげで簡単には行かないのがこのコース。平坦も少なく他の競馬場に比べスタミナが求められるので、瞬発力よりは持続力にパワーと言った前で押し切る競馬が理想のように思えます。
・出走馬紹介
次に出走馬の紹介です。人気順ではなく、馬番順で記載します。
馬番 | 馬名 | 性齢 | 負担重量 | 騎手 | ポイント | |
1枠 | 1 2 | ウインマリリン ウインキートス | 牝4 牝4 | 55.0 55.0 | 横⼭ 武史 丹内 祐次 | 中山◎。休養明けどうか 4走前に同舞台で完勝。押切狙い |
2枠 | 3 4 | セダプリランテス アドマイヤアルバ | 牡7 騸6 | 56.0 56.0 | ⽯川 裕紀⼈ 柴⽥ 善⾂ | 前走大敗も、中山は3戦3勝 相手強い。今回は見送り |
3枠 | 5 6 | ソッサスプレイ ランブリングアレー | 騸7 牝5 | 56.0 54.0 | 柴⽥ ⼤知 ⼾崎 圭太 | 実績不足。勝ち目薄い 近走良いも牝限定。混合どうか |
4枠 | 7 8 | ブレステイキング サトノソルタス | 牡6 牡6 | 56.0 56.0 | ⽯橋 脩 ⼤野 拓弥 | 中山好走も相手強化。苦しい 距離合うも、劣勢は否めない |
5枠 | 9 10 | マウントゴールド キングオブコージ | 牡8 牡5 | 56.0 56.0 | 岩⽥ 望来 横⼭ 典弘 | 近走良化。大駆け狙う 約1年ぶり。馬体重注意 |
6枠 | 11 12 | グローリーヴェイズ レイパパレ | 牡6 牝4 | 57.0 56.0 | M.デムーロ 川⽥ 将雅 | 前走海外2着。好勝負 勢い一番。休養明けも逃げ強烈 |
7枠 | 13 14 | ゴールドギア アールスター | 牡6 牡6 | 56.0 56.0 | ⽥辺 裕信 ⻑岡 禎仁 | 距離は向く。前崩れの差し競馬なら 相手悪いか。差してどこ迄 |
8枠 | 15 16 | ロザムール ステイフーリッシュ | 牝5 牡6 | 54.0 56.0 | 三浦 皇成 横⼭ 和⽣ | 逃げて本領発揮。問題は息持つか 去年3着。実力ありで軽視禁物 |
斤量は54kg~57kg。そこまでの差はなく、実力差をひっくり返すには至らない斤量差と見ます。
やはり注目は大阪杯を無敗で制したレイパパレ。しかし前走はクロノジェネシスはおろかユニコーンライオンにも敗れの3着と、絶対的とは言い難い印象です。
最重量のグローリーヴェイズは、前走でデアリングタクトに先着しての海外GⅠ2着と未だ衰えは見えず上位。最内のウインマリリンは、牝馬ながら混合戦で奮闘しています。
後述するデータを、こちらの出馬表と照らし合わせながら皆さんも予想を立ててみてください。
◆ 過去10年の傾向

では次に、過去10年のオールカマーの結果から傾向を探ってみます。
・人気別の着順
まず最初に、人気別の着順を見てみましょう。
| 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 3 | 2 | 1 | 4 | .300 | .600 |
2番人気 | 2 | 2 | 2 | 4 | .200 | .600 |
3番人気 | 1 | 3 | 2 | 4 | .100 | .600 |
4~9番人気 | 4 | 3 | 4 | 49 | .067 | .183 |
10番人気以下 | 0 | 0 | 1 | 42 | .000 | .023 |
1番人気~3番人気が複勝率60%と高く、大荒れは起こりにくい傾向です。
しかし過去10年で1~3番人気で決まったのは1度のみ。つまり1~3番人気の内2頭+4番人気以下1頭の決着が多いことがここから分かります。(6/10年でこの形の決着)
また、見ての通り10番人気以下の馬券内は1度のみ。これは、ここから始動する有力馬が毎年いることから、出走馬の実力に開きがあることが背景にあり、穴馬が絡む機会が訪れない理由になっています。
・枠の相性
枠別の成績はこのようになっています。
| 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 勝率 | 複勝率 |
1枠 | 0 | 4 | 0 | 10 | .000 | .286 |
2枠 | 1 | 2 | 1 | 11 | .067 | .267 |
3枠 | 1 | 2 | 1 | 11 | .067 | .267 |
4枠 | 1 | 1 | 2 | 11 | .067 | .267 |
5枠 | 1 | 0 | 4 | 12 | .059 | .294 |
6枠 | 3 | 0 | 1 | 12 | .188 | .250 |
7枠 | 2 | 0 | 1 | 16 | .105 | .158 |
8枠 | 1 | 1 | 0 | 20 | .045 | .091 |
枠の有利不利はあまり感じられませんが、大外はやや苦しいかも知れませんね。
勝利数で見れば1枠だけ0ですが、クビ差の2着が2回など戦えることは示しているので問題ではないと思います。前目で競馬をする最内ウインマリリンは上手く活用したいところ。
逆に1番勝っているのは6枠なのですが、今回1番人気2番人気が予想される2頭がいずれも6枠に入っています。これは追い風となるのでしょうか。
・脚質
おおよその脚質傾向はこのような感じです。
| 1着 | 2着 | 3着 |
逃げ | 2 | 1 | 1 |
先行 | 4 | 6 | 4 |
差し | 3 | 2 | 4 |
追込 | 1 | 1 | 1 |
※ あくまで大体なので、細かい情報が気になる方はご自身でお調べください。
特に成績を残しているのは先行馬。過去10年の14/30で馬券内となっており、コースに対する優位性の高さを示す結果となっています。
逆に難しいのは最後方からの競馬。最後の直線が短いことは勿論、勝負所となる4コーナーで内に行けば前が詰まり、外へ行けば距離ロスが発生する可能性が高く、騎手は難しい選択を求められます。
恐らくロザムールがハナを叩くと考えられ、レイパパレとの位置関係が最後の展開を分けることになりそうです。この2頭が前で競り合うようなら、その後ろの先行馬に出番が回ってきそう。
・臨戦過程
大きく分けると「GⅠ戦線を戦う馬の休養明け初戦」と「夏競馬から続けて出る馬」の2種類に分けられます。傾向としては当然前者の方が馬券内率が高いですが、後者も馬券に絡むことがあるので注意が必要です。
馬券内で目立つのは宝塚記念経由の馬。対象馬はレイパパレ、アドマイヤアルバですがレイパパレのみに注目で大丈夫と思います。
他のGⅠ好走馬は、人気所ですがグローリーヴェイズ、ウインマリリン、ランブリングアレー。
また、夏競馬組は分が悪そうですが七夕賞の好走組が頑張っており、対象馬はロザムール、マウントゴールドです。
こちらはいずれも穴馬なので、紐で配当を狙いたい場合に引用する程度で見ておいてください。
個人的に穴で狙いたいのは上でも挙げたロザムール。近走の2着では粘りも上々。レイパパレと上手く競り合えれば前残りで馬券内もあると思います。
巻き返して欲しいのはこのレースで実績のあるステイゴールド産駒のステイフーリッシュです。
◆ 当てはまる馬・結論

ここまでの内容で選んだ馬が以下になります。(人気は 09/26 2:00時点)
・グローリーヴェイズ 2番人気
・ウインマリリン 3番人気
・ステイフーリッシュ 7番人気
・ロザムール 10番人気
今回は上位人気が多いですが、あまり荒れないと思っていることが理由になります。
ステイフーリッシュは無事に走り切れるなら上位と見ています。
・結論
買い目の結論は以下の通り。
「5月末から活動を始めほぼ全敗している」事実も上手く活用していただき、ご自身の予想の一助としてくだされば幸いです。(今年度成績:2勝21敗1分)
○ ウインマリリン 3番人気
▲ レイパパレ 1番人気
△ ステイフーリッシュ 7番人気
☆ ロザムール 10番人気
本命はグローリーヴェイズです。前走の海外レースはデアリングタクトに先着の2着、実績も十分で強烈な押しに期待します。対抗はウインマリリンで、最内から距離ロスなく立ち回れば近走のように牡馬相手でも優勝まであると思います。
中穴は本命と予想されるレイパパレ。上位とは思いますが、前走と同様に連勝中より重い56kgの斤量が勝負所で響くと考えました。後は復活期待のステイフーリッシュに逃げ粘り期待のロザムールです。
ぶっちゃけると「3強ー3強ー全」で上振れ狙いとかでいいと思うんですけど、つまんないですもんね。
◆ まとめ
いかがだったでしょうか。使えそうな情報だけ活用してください。
もう来週から10月ということでGⅠシーズン到来です。最初の10/3にはスプリンターズSに加えて凱旋門賞もありますので、本当に楽しみですね。
秋の注目は何より三冠馬の巻き返し。コントレイルには本当に巻き返して欲しいですし、デアリングタクトも優勝ならずとも善戦は期待したいです。
今回は以上となります。最後まで読んでいただきありがとうございました。