こんにちは。
ついに12月に突入しました。残り少ない2021年競馬を楽しんでいきましょう。
今回は「チャンピオンズC」。今年の桜花賞馬ソダシが出走しますが、砂でも通用するでしょうか。
それでは、今回もよろしくお願いします。
◆ コース・出走馬紹介

・コース説明
まず最初は、チャンピオンズCについて説明します。
チャンピオンズC(GⅠ) 中京競馬場 1,800m ダート/左 1着賞金:10,000万
中京競馬場で行われる1,800mの3歳以上ダート定量戦です。ダート戦線を走る馬は、ここか年末の大井開催「東京大賞典」のどちらかを選択して一年の競馬納めとなります。

スタートはスタンド前から。いきなり上りから始まるとコースの最初半分は上り、折り返した後は下りになります。しかし残り400mから再び約2mを上る消耗が激しいレースのため、距離以上のスタミナを求められます。
最後の直線は約400m。最後のコーナーがスパイラルカーブとなっているため馬群がばらけやすく、差し競馬を行いやすいですがそこはダート。好位で進めた馬がスムーズに抜け出せば届くことは難しく、実力馬の戦法に注意しましょう。(昨年の優勝馬チュウワウィザードが好例)
・出走馬紹介
次に出走馬の紹介です。人気順ではなく、馬番順で記載します。
馬番 | 馬名 | 性齢 | 負担重量 | 騎手 | ポイント | |
1枠 | 1 2 | ソダシ カジノフォンテン | 牝3 牡5 | 54.0 57.0 | 吉⽥ 隼⼈ M.デムーロ | 桜花賞馬。血統適性は十分 地方代表。意地の逃亡劇 |
2枠 | 3 4 | サンライズノヴァ インティ | 牡7 牡7 | 57.0 57.0 | 松若 ⾵⾺ 武 豊 | 前走から距離延長。どうか 去年3着。前残りで一考 |
3枠 | 5 6 | エアスピネル テーオーケインズ | 牡8 牡4 | 57.0 57.0 | 藤岡 康太 松⼭ 弘平 | 舞台不問。経験活かす 前走4着も強豪。充実期に入ったか |
4枠 | 7 8 | サンライズホープ スワーヴアラミス | 牡4 牡6 | 57.0 57.0 | 幸 英明 松⽥ ⼤作 | 前走初タイトル。勢いある 大舞台は初。先行してどこ迄 |
5枠 | 9 10 | オーヴェルニュ ケイティブレイブ | 牡5 牡8 | 57.0 57.0 | 福永 祐⼀ 内⽥ 博幸 | 近走不満。平安Sの走り戻れば 砂の古豪。実績は十分も苦しいか |
6枠 | 11 12 | アナザートゥルース クリンチャー | 騸7 牡7 | 57.0 57.0 | 坂井 瑠星 川⽥ 将雅 | 逃げ好感。スタート決めたい 去年は大敗。リベンジ誓う |
7枠 | 13 14 | チュウワウィザード ダノンファラオ | 牡6 牡4 | 57.0 57.0 | ⼾崎 圭太 横⼭ 武史 | 昨年完勝。連覇狙う 地方続き。1年半振りの中央どうか |
8枠 | 15 16 | メイショウハリオ カフェファラオ | 牡4 牡4 | 57.0 57.0 | 浜中 俊 C.ルメール | 安定感光る。外差し期待 砂で見直し。巻き返せるか |
3歳牝馬のソダシのみが54.0kg。他の競走馬は57.0kgでのレースとなります。
注目を集めるのは春の桜の女王ソダシ。ファンの人気も厚い同馬が、父クロフネの遺伝子を開花させることへの期待が高まっています。
しかし他の馬も一線級。充実感が著しいテーオーケインズに昨年の覇者チュウワウィザード、フェブラリーSに続き制したいカフェファラオなど、名だたる有力馬が優勝を狙います。
後述するデータを、こちらの出馬表と照らし合わせながら皆さんも予想を立ててみてください。
◆ 様々な傾向

では次に、過去10年の傾向を見てみましょう。
また、今回のチャンピオンズCは2013年まで阪神開催、2014年から中京開催となった背景があるので阪神3年分+中京7年分のデータであることを、前置きとしてご承知ください。
・人気別の着順
まず最初に、人気別の着順を見てみましょう。
| 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 2 | 3 | 1 | 4 | .200 | .600 |
2番人気 | 2 | 0 | 1 | 7 | .200 | .300 |
3番人気 | 1 | 3 | 3 | 3 | .100 | .700 |
4~9番人気 | 4 | 4 | 3 | 49 | .067 | .183 |
10番人気以下 | 1 | 0 | 2 | 64 | .015 | .048 |
上位は2番人気がやや苦戦の印象。1番人気、3番人気は複勝率が安定しています。
注目したいのは勝率。分母の関係で数字は高くありませんが、上位人気馬が勝った年は過去10年で半数の5年。もう半分は4番人気以下が勝利しています。
複勝率に関して上記したように1番人気と3番人気が安定しているため、この傾向から馬券を考える場合は1番人気+3番人気の2頭軸に中穴を1頭絡めるフォーメーションがハマりそうです。
・枠の相性
枠別の成績はこのようになっています。
| 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 勝率 | 複勝率 |
1枠 | 0 | 2 | 2 | 14 | .000 | .222 |
2枠 | 2 | 2 | 1 | 15 | .100 | .250 |
3枠 | 1 | 0 | 3 | 16 | .050 | .200 |
4枠 | 1 | 1 | 0 | 18 | .050 | .100 |
5枠 | 2 | 1 | 2 | 15 | .100 | .250 |
6枠 | 2 | 2 | 1 | 15 | .100 | .250 |
7枠 | 1 | 2 | 1 | 16 | .050 | .200 |
8枠 | 1 | 0 | 0 | 18 | .053 | .053 |
全体的にばらけている印象ですが、大外枠は不利のようです。
それ以外は平均的な結果を残しており、道中の展開次第でどうとでも変わりそうです。最後のスパイラルカーブの影響で馬群もばらけるので、後方の馬も比較的競馬がしやすい形になりそう。
しかし今回その大外枠に入ったのがカフェファラオ。優勝したフェブラリーSの際は3番手から進め押し切った馬ですので、今回も同様の競馬を目指し序盤は積極的に行くことが予想されます。
・脚質
おおよその脚質傾向はこのような感じです。
| 1着 | 2着 | 3着 |
逃げ | 2 | 1 | 6 |
先行 | 4 | 4 | 3 |
差し | 3 | 3 | 0 |
追込 | 1 | 2 | 1 |
※ 追込は4コーナー通過が後方の馬を適用しています。
先行の馬が安定した結果を残す傾向にあるようです。
ダートらしく逃げ、先行の馬が好成績を残す傾向が強いです。しかし差し馬が届くケースも珍しくなく、優勝と行かずとも2着へ飛び込んでくるケースも見受けられます。
今回の上位人気馬で確認するとソダシ、テーオーケインズ、チュウワウィザード、カフェファラオ共に基本的には先行脚質になります。
特にソダシは砂を被っても平気な場合は先頭の後ろというポジションを譲りたくないはずなので、カジノフォンテンについていくことが予想されます。砂を被って嫌がった場合は負けそうな気がします。
・臨戦過程など
武蔵野S、みやこS、マイルCS南部杯、JBCシリーズからの参戦がほとんどになります。今回の出走馬の中で異色となるのは秋華賞からのソダシ、函館記念からのカフェファラオ、シリウスSからのサンライズホープの3頭です。
特にサンライズホープは約2ヶ月、カフェファラオは約4ヶ月半振りのレースとなります。
血統についてはキングカメハメハ産駒とゴールドアリュール産駒が良さそうに見えました。対象馬はチュウワウィザード、エアスピネル、サンライズノヴァの3頭。
また、このレースはリピーターレースとしても知られており、昨年の1着であるチュウワウィザード、3着であるインティには注意をしておきましょう。
◆ 結論

予想として選んだ馬が以下になります。(人気は 12/04 23:00時点)
・チュウワウィザード 3番人気
・オーヴェルニュ 6番人気
・カジノフォンテン 7番人気
・インティ 9番人気
このようになりました。ソダシは不安の方が大きいので切ります。カジノフォンテンは昨年の東京大賞典でも購入していたくらいには応援しているので、是非頑張って欲しい。
そして以下が最終的な印となります。
「5月末から活動を始めほぼ全敗している」事実も上手く活用していただき、ご自身の予想の一助としてくだされば幸いです。(今年度成績:4勝30敗1分)
買い方の想定としては、3連複5頭BOXで10点勝負となります。
○ チュウワウィザード 3番人気
▲ カジノフォンテン 7番人気
△ オーヴェルニュ 6番人気
△ インティ 9番人気
本命はテーオーケインズ。前走のJBCは4着でしたが帝王賞がフロックでなかった証明にはなったかと。4歳と成長も見込め、次世代のダート王者になることを期待します。対抗はチュウワウィザードで、昨年込みの実績を評価しました。
続いて応援している地方の雄カジノフォンテン。平安Sの圧巻の競馬をもう一度オーヴェルニュ、昨年通り走れれば穴もあるインティを選びました。
ソダシが優勝することになれば更に面白くなりそうなので、それも歓迎ですが果たして。
◆ まとめ
いかがだったでしょうか。使えそうだと思った情報だけ活用してください。
3歳馬の強さから黄金世代と言う声も少なくないですが、ダート路線でソダシが頂上に立つことがあればそれもいよいよと言った感じになってきます。
しかし相手も歴戦の古馬や本格化の気配を見せる実力馬。決して楽なメンバー構成ではないだけに、ここの優勝は非常に大きな価値を持ってきそうです。
今回は以上となります。最後まで読んでいただきありがとうございました。