【フェブラリーS GⅠ】寒さを切り裂く砂の王者決定戦 #55

JRAレース

こんにちは。

時間の流れは早いもので、もうすぐ3月です。長いようで短かった冬も終わろうとしていますね。

今回は「フェブラリーS」。ついにGⅠがやってきましたね。最初は春のダート王決定戦です。

それでは、今回もよろしくお願いします。

◆ コース・出走馬紹介

東京競馬場

・コース説明


まず最初は、フェブラリーSについて説明します。

フェブラリーS(GⅠ) 東京競馬場 1,600m ダート/左 1着賞金:12,000万

   

東京競馬場で行われる1,600mの4歳以上定量戦です。秋のチャンピオンズCと共に知られる中央ダートGⅠで、少数ながら地方馬の参戦も見られる大舞台。過去の勝ち馬にはホクトベガメイセイオペラアグネスデジタルカネヒキリなど名馬がずらりと並びます。

東京ダート1,600m

スタートは2コーナー付近の芝から。ダートコースへの加速を芝で行うため、芝コースを長く走れる外枠が有利であると共に、出遅れ等のスタート失敗はその後の展開において非常に大きな不利となります。

   

最後の直線は約500m。4コーナーを曲がり終えた辺りからラスト約200mまでの間が約3mの上り坂となっており、最後の攻防への明暗がここでクッキリと分かれます。

また、ダートと言えば先行逃げ切り有利のイメージが強いですがここでは後ろの馬も馬券にしっかり絡んできます。特に最後の上り時計がメンバー1位の馬は過去10年で8年も馬券に絡んでおり、ダートではありますが末脚が鋭い馬には注目しておきましょう。

・出走馬紹介


次に出走馬の紹介です。人気順ではなく、馬番順で記載します。

馬番馬名性齢負担重量騎手ポイント
1枠1
2
テオレーマ
ダイワギャグニー
牝6
騸8
55.0
57.0
C.ルメール
三浦 皇成
昨年のJBC女王。牡馬相手どうか
ダート歴浅く。適性疑問
2枠3
4
インティ
アルクトス
牡8
牡7
57.0
57.0
武 豊
⽥辺 裕信
好走止まり。3年振りの勝利目指す
前走会心も。中央GⅠ相性悪く
3枠5
6
レッドルゼル
カフェファラオ
牡6
牡5
57.0
57.0
川⽥ 将雅
福永 祐⼀
充実期。末脚鋭く差し切り狙う
昨年王者。連覇で復権なるか
4枠7
8
タイムフライヤー
サンライズノヴァ
牡7
牡8
57.0
57.0
横⼭ 武史
松若 ⾵⾺
前崩れで出番あり。流れに乗れれば
安定せず。後方で脚溜まれば
5枠9
10
サンライズホープ
スワーヴアラミス
牡5
牡7
57.0
57.0
⼤野 拓弥
松⽥ ⼤作
前走好感。前残りでどこ迄
東海Sの勝ち馬。ハマれば連勝ある
6枠11
12
ソダシ
ミューチャリー
牝4
牡6
55.0
57.0
吉⽥ 隼⼈
御神本 訓史
正念場。適性距離で力を示す
地方の雄。メイセイオペラに続けるか
7枠13
14
ソリストサンダー
ケイティブレイブ
牡7
牡9
57.0
57.0
⼾崎 圭太
菅原 明良
実力馬。前走不本意も能力上位
歴戦の古豪。衰え感じ苦しいか
8枠15
16
テイエムサウスダン
エアスピネル
牡5
牡9
57.0
57.0
岩⽥ 康誠
M.デムーロ
力付けてきた。好勝負
昨年2着。高齢も油断禁物

   

定量戦のため牝馬は55.0kg他馬は57.0kgでの出走となっています。

前日時点で1番人気に推されているのは桜花賞馬ソダシ。父にクロフネを持ちダート適性を期待されるアイドルホースもここが正念場。得意距離で芝、ダート両GⅠ制覇となるでしょうか。

これに僅差で続くのが充実一途のレッドルゼル、昨年の優勝馬カフェファラオ、地方を回り前走も中央で優勝と実績を積んできたテイエムサウスダンなど。他にも個性的なメンバーが優勝を狙います。

   

後述するデータを、こちらの出馬表と照らし合わせながら皆さんも予想を立ててみてください。

◆ 様々な傾向

キーボード

では次に、過去10年の傾向を見てみましょう。

・人気別の着順

   

まず最初に、人気別の着順を見てみましょう。

1着2着3着着外勝率複勝率
1番人気4222.400.800
2番人気2215.200.500
3番人気1027.100.300
4~9番人気25548.033.200
10番人気以下11066.015.029

1番人気が安定した結果を残しています。2番人気も悪くないですね。

   

1番人気は勝率40%に複勝率80%と軸には最適ですが、ここで気になるのがソダシに関する情報。実際に過去10年で3着以内に入った牝馬は0頭と厳しい数字が残っており、ダートというタフな戦場で牡馬を蹴散らす走りができるのか。注目が集まります。

穴馬に関しては6歳以上の馬が馬券になる傾向が強いようです。全体的に6歳以上の馬が多くなっていますが、過去の戦績や適性を考えるとエアスピネルインティサンライズノヴァ辺りから何か来たりするのだろうかと考えます。

・枠の相性

   

枠別の成績はこのようになっています。

1着2着3着着外勝率複勝率
1枠10018.053.053
2枠31213.158.316
3枠02117.000.150
4枠11117.050.150
5枠02513.000.350
6枠20117.100.150
7枠22016.100.200
8枠12017.050.150

全体的にばらけている印象ですが、2枠と5枠が良好に見えます。

   

特に2枠は良さそうですね、優勝馬も3頭出ており複勝率も3割を越えています。対象となるのはインティアルクトスとまずまず人気となりそうな2頭、好枠を活かした展開ができるでしょうか。

また優勝馬はいないものの3着が5回と複勝率の良い5枠にはサンライズホープスワーヴアラミスの2頭。この2頭はサンライズホープが先行馬、スワーヴアラミスが差し馬となっているので、展開次第でどちらか馬券内になりそうな気もしますね。

・脚質

   

おおよその脚質傾向はこのような感じです。

1着2着3着
逃げ310
先行333
差し255
追込212

追込は4コーナー通過が後方の馬を適用しています。

   

全ての脚質にチャンスがありますが、先行から差しが好走する傾向が強そうです。

条件クラスや地方を見ていると逃げ先行が有利に見えるダート戦ですが、メンバーが上位になるほど後方からの脚質が台頭する傾向があり、フェブラリーSも馬券内に後方脚質が多く見受けられます。

   

特に分かりやすいのが「上り3Fの時計」であり、過去10年の3着以内に入った馬は多くがメンバーの中で上位の末脚を繰り出しています。つまり末脚の鋭い馬が馬券になる傾向が強いのです。

今回は上り3Fを35.9秒より速く走っている馬を取り上げてみましょう。対象馬はカフェファラオ、レッドルゼル、テイエムサウスダン、ソリストサンダー、アルクトス、インティ、テオレーマ、エアスピネル、ミューチャリー、タイムフライヤーなど。

特に、人気薄ながら昨年のフェブラリーSで上り最速で2着に入ったエアスピネルは注意しましょう。

   

全ての競馬場で出される上り時計は決して一律ではありません。あくまで目安として参考にすることをオススメします。

・臨戦過程など

   

昨年のチャンピオンズC、根岸S、東海Sから参戦する馬が多く好走しているようです。しかし他にも東京大賞典など別ルートの馬も走っているので、一概にどのレースからの馬が好走しやすいといったことは無さそうです。

逆にそれ以外で注目しているのは、JBCスプリントから参戦のレッドルゼルにMCS南部杯から参戦のアルクトス。共にJpn1を制して臨むレースであるものの、間隔も約3ヶ月に約4ヶ月と開き久々の実戦。

馬体重の増減など、調整が上手く行っているかは注意しておきましょう。

   

そして今回は血統ではなくレース適性について。というのも過去の結果を見ても分かるように同じ馬が2度以上馬券内に入るケースが少なくなく、いわゆる「リピーターレース」のような結果が出る傾向があります。

そこで、過去にフェブラリーSで掲示板(5着以内)に入ったことのある馬を挙げると、カフェファラオ、レッドルゼル、インティ、エアスピネル、サンライズノヴァ、タイムフライヤー、ケイティブレイブの7頭。

一つの情報として知っておくと、もしかしたら良いことがあるかも知れません。

◆ 結論

勝ち馬投票用紙


予想として選んだ馬が以下になります。(人気は 02/19 19:00時点)

・レッドルゼル    2番人気
・カフェファラオ   3番人気
・テイエムサウスダン 4番人気
・エアスピネル    10番人気
・ミューチャリー   11番人気

このようになりました。ソダシに関しては牝馬であることと前走の内容に疑問があり、そうであれば他の応援したい馬を選ぼうと思って外しています。

   

そして以下が最終的な印となります。

「昨年は的中率が約10.5%だった」事実も上手く活用していただき、ご自身の予想の一助としてくだされば幸いです。(ブログ予想:今年度成績:1勝5敗)

買い方の想定としては、3連複5頭BOXで10点勝負となります。(今年はこれで固定します!)

◎ レッドルゼル    2番人気
○ ミューチャリー   11番人気
▲ エアスピネル    10番人気
△ カフェファラオ   3番人気
△ テイエムサウスダン 4番人気

   

本命はレッドルゼル。昨年はここで4着でしたがそこからドバイにJCBと更に強くなったのは明らか、末脚も上々でここは昨年の雪辱を晴らす舞台となりそう。対抗はミューチャリーで、地方でずっと応援している馬が実績を引っ提げ再度の参戦。地方馬の意地を見せて欲しい期待で指名しました。

後は9歳も昨年のような脚を見せて欲しいエアスピネル、昨年の覇者でここから復活を果たしたいカフェファラオ、地道に経験を積んできたテイエムサウスダンを選びました。

   

基本的には差し競馬と思っています。果たしてどうなるでしょうか。

◆ まとめ


いかがだったでしょうか。使えそうだと思った情報だけ活用してください。

   

ずっと応援しているミューチャリーが3度目のフェブラリーS参戦。11着→7着と着順を上げている中で昨秋はJBCで優勝する大活躍。鞍上がその時の吉原騎手でないのは残念ですが、確実に強くなっているでしょうから今回は掲示板、馬券内まで来てくれることを期待します。

そしてこのレースから中央のGⅠがスタートですね。すぐに3月になりますので、そこから高松宮記念や大阪杯、そして3歳のクラシックとまた楽しい春がやってきます。今年はどんなドラマが待っているのか非常に楽しみですね。

   

今回は以上となります。最後まで読んでいただきありがとうございました。

   

error: Content is protected !!