こんにちは。
来週から12月…もう今年が終わります。最後まで競馬を楽しんでいきましょう。
今回は「ジャパンカップ」。コントレイルの引退レースとなりますが、果たしてどうなるでしょうか。
それでは、今回もよろしくお願いします。
◆ コース・出走馬紹介

・コース説明
まず最初は、ジャパンカップについて説明します。
ジャパンカップ(GⅠ) 東京競馬場 2,400m 芝/左 1着賞金:30,000万
東京競馬場で行われる2,400mの3歳以上定量戦です。国内最高の賞金額を誇り、これまで多くの名勝負が繰り広げられてきた秋の国内最強馬を決める頂上決定戦。

スタートはスタンド前から。1コーナーまでは約350mで、同舞台のオークスや日本ダービーなどを見て分かるように先頭逃げ切りが決まりにくい傾向が強いことから、積極的な逃げ争いはあまり見られません。
最後の直線は約520m。逃げ切るのは至難の業で、過去10年のジャパンカップで逃げ切ったのは名馬キタサンブラックのみとなっています。
しかし後方有利かと言われればそうでもなく、例年の傾向は先行押し切り。好位で進め最後の直線で早目に前を交わしそのままといった形です。近年でこのレースを2勝したアーモンドアイも絶対的な末脚を持っていましたが、このレースでは2勝とも先行での勝利となっています。
・出走馬紹介
次に出走馬の紹介です。人気順ではなく、馬番順で記載します。
馬番 | 馬名 | 性齢 | 負担重量 | 騎手 | ポイント | |
1枠 | 1 2 | ムイトオブリガード コントレイル | 牡7 牡4 | 57.0 57.0 | 柴⽥ 善⾂ 福永 祐⼀ | 大敗続き。相手も強い 引退レース。三冠馬の意地なるか |
2枠 | 3 4 | (外)ブルーム シャフリヤール | 牡5 牡3 | 57.0 55.0 | R.ムーア 川⽥ 将雅 | 前走BCで2着も間隔狭い。疲労どうか 今年のダービー馬。巻き返し図る |
3枠 | 5 6 | キセキ (外)グランドグローリー | 牡7 牝5 | 57.0 55.0 | 和⽥ ⻯⼆ C.デムーロ | 大舞台の常連。経験生かす 成績安定。馬場合えば上位か |
4枠 | 7 8 | オーソリティ ウインドジャマー | 牡4 騸4 | 57.0 57.0 | C.ルメール 北村 宏司 | GⅠ苦手も、鞍上信頼 重賞初挑戦。流石に荷が重い |
5枠 | 9 10 | アリストテレス ロードマイウェイ | 牡4 牡5 | 57.0 57.0 | 横⼭ 武史 三浦 皇成 | 復調気配。押し切り狙う 2走前好感。波乱を呼べるか |
6枠 | 11 12 | ジャドウディーヴァ サンレイポケット | 牝5 牡6 | 55.0 57.0 | 横⼭ 典弘 鮫島 克駿 | オークス以来の2,400m。距離不安 前走善戦。大駆けある |
7枠 | 13 14 15 | モズベッロ ユーバーレーベン マカヒキ | 牡5 牝3 牡8 | 57.0 53.0 57.0 | 池添 謙⼀ M.デムーロ 藤岡 康太 | 渋って持ち味。天候次第 今年の樫の女王。試される ダービー以来の勝利から。勢いある |
8枠 | 16 17 18 | ユーキャンスマイル ワグネリアン (外)ジャパン | 牡6 牡6 牡5 | 57.0 57.0 57.0 | 藤岡 佑介 ⼾崎 圭太 武 豊 | 後方待機。追込に賭ける 苦戦続き。かつての栄光を求めて 父は名馬ガリレオ。日本合うか |
3歳馬と牝馬に減量が発生するので、53.0~57.0kgでのレースとなります。
当然の注目は引退レースとなる三冠馬コントレイル。古馬になってから勝利が無く、最後のこのレースだけは逃せないと気合はメンバーの中で一番でしょう。
相手となるのはダービー馬シャフリヤールやアルゼンチン共和国杯連覇から臨むオーソリティなど。実績のある海外馬も3頭出走しており、コントレイルの優勝に待ったをかけます。
また、古い順にマカヒキ、ワグネリアン、コントレイル、シャフリヤールの4頭はいずれもダービー馬。こちらの結果も大いに気になる大一番となっています。
後述するデータを、こちらの出馬表と照らし合わせながら皆さんも予想を立ててみてください。
◆ 様々な傾向

では次に、過去10年の傾向を見てみましょう。
・人気別の着順
まず最初に、人気別の着順を見てみましょう。
| 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 4 | 1 | 2 | 3 | .400 | .700 |
2番人気 | 1 | 2 | 3 | 4 | .100 | .600 |
3番人気 | 2 | 1 | 1 | 6 | .200 | .400 |
4~9番人気 | 3 | 6 | 2 | 49 | .050 | .183 |
10番人気以下 | 0 | 0 | 2 | 71 | .000 | .027 |
1番人気の安定感が光りますが、中位人気の馬も捨てがたい数字となっています。
1番人気から3番人気の複勝率が4割~7割と非常に優秀ですね。毎年ハイレベルなメンバーが揃うだけあって、実力馬がキッチリ結果を残しています。
4番人気以下に関しては過去10年で3勝とまずまずの結果。しかし勝利したのは4番人気、4番人気、5番人気といずれも有力視されている馬で、馬券となった馬で8番人気以下が絡んだのは2度だけ。
以上から、大穴狙いは控えるレースなのかなと個人的に思います。
・枠の相性
枠別の成績はこのようになっています。
| 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 勝率 | 複勝率 |
1枠 | 4 | 3 | 2 | 8 | .235 | .529 |
2枠 | 2 | 0 | 2 | 15 | .105 | .211 |
3枠 | 1 | 1 | 2 | 16 | .050 | .200 |
4枠 | 1 | 1 | 0 | 18 | .050 | .100 |
5枠 | 0 | 2 | 0 | 18 | .000 | .100 |
6枠 | 0 | 1 | 0 | 19 | .000 | .050 |
7枠 | 1 | 0 | 3 | 18 | .045 | .182 |
8枠 | 1 | 2 | 1 | 21 | .040 | .160 |
最内1枠が圧倒的な成績です。押さえておきましょう。
対象馬はムイトオブリガードとコントレイル。特にコントレイルは天皇賞秋の競馬を見ても現役上位で、叩き2走目の上昇と枠の恩恵を考えれば軸にしても良いレベルだと考えています。
他はまばらですが、内目と大外枠が良さそうに見えます。最後の直線の攻防が激しいため、良い脚を長く使うためのポジション確保が大事なレース。そこへ有利に動ける枠が好成績に繋がっているのではないかと思います。
今回は有力馬が4枠より内に入っているため、この傾向を考えると堅い馬券になる可能性が高いのかな、と考えてしまいます。
・脚質
おおよその脚質傾向はこのような感じです。
| 1着 | 2着 | 3着 |
逃げ | 2 | 2 | 2 |
先行 | 6 | 1 | 2 |
差し | 2 | 6 | 4 |
追込 | 0 | 1 | 2 |
※ 追込は4コーナー通過が後方の馬を適用しています。
先行有利と言っていいと思います。差しも良いですが届かない傾向にあるようです。
先行で優勝した馬は総じて上りの時計が優秀で、前目で進めているのに出走馬の中で3位以内に入るような鋭い脚を使っています。つまり上り時計に自信のない馬は逃げに近い形で進めないと勝機がないということです。(後ろから行っても追い付けないため)
これは昨年のジャパンカップを見ると分かりやすく、優勝したアーモンドアイは4番手で進めて上り3位、2着のコントレイルは9番手から進め上り1位でしたが、最終的な着差は1 1/4馬身としっかり付いていました。
今回は最有力と目されるコントレイルが差し、有力視されているシャフリヤールとオーソリティが先行と考えられます。ここをどう考え他の馬が動くのか、勝負をかけていくのかに注目して予想したいですね。
・臨戦過程など
年間で見ても最大目標と言えるレースだけあって、休養明けぶっつけでジャパンカップというローテーションは見受けられません。3歳馬は三冠最終戦、ステップからの馬は京都大賞典、順当に参戦する馬は天皇賞秋からの参戦がほとんどの様です。
そんな中で神戸新聞杯から臨むのがシャフリヤール。珍しいローテーションに加え前走から約2ヶ月振りと少し不安はあるものの、同じ舞台の今年の日本ダービー優勝馬。この馬の結果が配当に大きく影響しそうな気がします。
血統については、この舞台でお馴染みディープインパクト産駒。対象馬はコントレイル、シャフリヤール、ワグネリアン、マカヒキの4頭。次に良さそうなキングカメハメハ産駒(母父含む)はユーキャンスマイル、ワグネリアンの2頭。
ディープインパクト産駒が全てダービー馬という点が、この舞台に対する血統の適性の高さを一層強く物語っていますね。
◆ 結論

予想として選んだ馬が以下になります。(人気は 11/28 0:00時点)
・オーソリティ 2番人気
・ユーバーレーベン 4番人気
・ブルーム 6番人気
・キセキ 8番人気
・サンレイポケット 13番人気
馬券の妙味を考え3強からシャフリヤールを外しました。コントレイルは頭固定でいいと思うレベルで信用しており、その他は馬券と好みで選択した形。今回は推したい馬を推しました。
そして以下が最終的な印となります。
「5月末から活動を始めほぼ全敗している」事実も上手く活用していただき、ご自身の予想の一助としてくだされば幸いです。(今年度成績:4勝28敗1分)
買い方の想定としては、3連複1頭軸5頭流しになります。(◎―○▲△△☆―○▲△△☆)
○ ユーバーレーベン 4番人気
▲ キセキ 8番人気
△ オーソリティ 3番人気
△ ブルーム 6番人気
☆ サンレイポケット 13番人気
本命はコントレイル。引退レースで力を見せて欲しいし、今回はそれが可能だと思っています。頑張って欲しい。対抗はユーバーレーベンで、脚部の不安が解消されオークスの再現を期待、斤量も最軽量の53.0kgと魅力十分です。
続いてずっと推しているキセキ、ルメール騎手のエスコートに期待してオーソリティ、何となく来るんじゃないかな! と根拠はないブルーム。そして父も制覇したレースで前走の好気配を買ったサンレイポケットです。
コントレイルの優勝を期待します。
◆ まとめ
いかがだったでしょうか。使えそうだと思った情報だけ活用してください。
コントレイルは菊花賞後のイメージが悪く、三冠馬として物足りないと思っていましたが前走でその考えが一変。馬自体は強く、色々な理由のある中での精一杯頑張っているのだと思い直しました。
ここを優勝すればGⅠ5勝。古馬での実績に乏しいので早熟と言われるかも知れませんが、競走馬としては十分。着外もありませんし、胸を張って引退して欲しいです。
負けたとしても、お疲れさまの気持ちに変わりはなく、種牡馬としての活躍に期待します。
今回は以上となります。最後まで読んでいただきありがとうございました。