【川崎記念 JpnⅠ】ダートの猛者による今年を占う開幕戦 #52

地方レース

こんにちは。

2月になりましたね。節分は歳の数だけ豆を食べるそうですが、食べたくないなー….。

今回は「川崎記念」。ダートは早速の大舞台、ここから砂の王者を争う一年が始まります。

それでは、今回もよろしくお願いします。

◆ コース・出走馬紹介

ファル子

・コース説明


まず最初は、川崎記念について説明します。

川崎記念(JpnⅠ) 川崎競馬場 2,100m ダート/左 1着賞金:6,000万

   

川崎競馬場で行われる2,100mの4歳以上定量戦です。ここから春にかけてダート戦線は選択肢が複数あり、川崎記念・フェブラリーS・ドバイWCから自身の目標を設定。この川崎記念も地方開催ながら中央馬の参戦が多く、毎年地方の雄と激しいレースを展開しています。

川崎2,100m

スタートは2コーナーを過ぎた地点。川崎競馬場はコーナーが非常にキツイことで知られており、外を回る馬は必然的に膨らんでしまうことで距離ロスが発生します。しかし、そう分かっているということは内が包まれやすいということでもあり、騎手の判断力が大きく問われます。

   

最後の直線は約300m。高低差がない平坦なコースでコーナーがキツイとなれば、内をロスなく回った前の馬が有利と考えられますがそこは2,100m。乱ペースは勿論ですが、前提としてスタミナが求められるレースなので、後ろからの強襲が決まることも少なくありません。

・出走馬紹介


次に出走馬の紹介です。人気順ではなく、馬番順で記載します。

馬番馬名所属性齢負担重量騎手ポイント
1枠1エルデクラージュ船橋騸857.0本田 正重前哨戦2着も。相手強化でどうか
2枠2ブラックアーメットJRA牡456.0藤岡 佑介追込勝負。前崩れ望む
3枠3チュウワウィザードJRA牡757.0川田 将雅メンバー最上位。相手探し
4枠4
5
フレアリングダイヤ
ケイティブレイブ
浦和
JRA
牡7
牡9
57.0
57.0
内田 利雄
笹川 翼
大型連敗中。ここは見送り
経験十分。コース適性問題なし
5枠6
7
ヴェルテックス
タービランス
JRA
浦和
牡5
牡9
57.0
57.0
横山 武史
森 泰斗
スタミナ豊富。消耗戦は歓迎
地方重賞常連。高齢も通用
6枠8
9
ロードゴラッソ
カジノフォンテン
大井
船橋
牡7
牡6
57.0
57.0
御神本 訓史
張田 昂
前走好走も穴馬止まり。一発注意
前年覇者。連敗中も復権目指す
7枠10
11
ヒロイックテイル
デルマルーヴル
JRA
JRA
牡5
牡6
57.0
57.0
M.デムーロ
菅原 明良
前走で復調気配。前残り狙う
連敗続き。差しても前は遠く
8枠12
13
サルサディオーネ
ホーリーブレイズ
大井
大井
牝8
牡8
55.0
57.0
矢野 貴之
和田 譲治
逃げ必勝。外から切り込む
地方苦戦。ここでも苦しいか

   

55.0kg~57.0kgでの出走。しかし2頭を除き57.0kgとなっており、斤量差は無いに等しい。

前日時点のオッズで抜けた支持を集めるのがチュウワウィザード。チャンピオンズCこそテーオーケインズに圧勝を許しますが、ここでは最上位。相手関係も恵まれており軸となっていきそう。

他には昨年の優勝馬にして地方を代表するカジノフォンテン、近走安定に加え前走2,500mの名古屋GPを完勝した横山武史騎手が手綱を握るヴェルテックス、毎レースの先頭逃げで存在感を見せるサルサディオーネなどが逆転を狙います。

   

後述するデータを、こちらの出馬表と照らし合わせながら皆さんも予想を立ててみてください。

◆ 様々な傾向

パソコンとメモ

では次に、過去10年の傾向を見てみましょう。

・人気別の着順

   

まず最初に、人気別の着順を見てみましょう。

1着2着3着着外勝率複勝率
1番人気6400.6001.000
2番人気1135.100.500
3番人気1252.100.800
4~9番人気23253.033.117
10番人気以下00024.000.000

1番人気は外せません。過去10年で連帯率100%は看過できない数字です。

   

東京大賞典組が多く参戦することに加え、地方開催やフェブラリーSにドバイWCを睨む有力馬の関係などで中央の実力馬が被りにくいことが抜けた1番人気のメンバー構成、結果に繋がっていそうです。

今回で言えばチュウワウィザードが対象となり、この馬を軸とした予想が無難だと思います。続く上位人気も堅く走っており、過去10年で4度も1番人気~3番人気の3頭で決着しているのも特徴。

穴馬に関しては最低人気でも7番人気までで、8番人気以下は馬券になっていません。今回も上位で堅め決着が予想されますので、個人的に荒れ予想はおすすめしません。

・枠の相性

   

枠別の成績はこのようになっています。

1着2着3着着外勝率複勝率
1枠1216.100.400
2枠0118.000.200
3枠1027.100.300
4枠0146.000.454
5枠30012.200.200
6枠20016.111.111
7枠13214.050.300
8枠23015.100.250

この数字に関しては好枠というより実力馬が入った枠という見方で良いと思います。

   

と言うのも、先述したように人気馬が堅実に走るレースとなっているので「上位人気馬が枠に関係なく走っている」状態だからです。

しかし昨年のカジノフォンテンのように逃げ馬が枠を活かして鮮やかに勝利なんて展開も起こるので、実力馬、人気馬に足して枠と脚質から考えてチャンスがありそうな馬は紐で抑えても良いと思います。しかしそれでも選ぶのは中穴までで、著しく下位人気の馬は控えるべきでしょう。

・脚質

   

おおよその脚質傾向はこのような感じです。

1着2着3着
逃げ526
先行443
差し141
追込000

追込は4コーナー通過が後方の馬を適用しています。

   

前を行く馬が好成績です。後方から仕掛ける馬の勝機は少なく、せめて差し位置が求められます。

地方競馬で特に見られる前競馬の傾向がここでも見られます。特に交流競走はそうなのですが、中央馬と地方馬の実力差が非常に大きくいわゆる「前後の分断競馬」になってしまい、後方の馬は差が開きすぎて勝負にすらならないことが多くあります。

   

また、ダートの有力馬は基本的に前で展開する馬が多いことも理由の一つです。今回の川崎記念はコースの仕様も関係し前で内をコーナーの距離ロスなく運ぶのが有利とされ、昨年のカジノフォンテンはまさにそのお手本のような競馬と言えるでしょう。

しかし今回は抜けた実力と目されるチュウワウィザードが先行・差し脚質ということで目標にされる可能性が非常に高く、チュウワウィザードに合わせて動いた中団が一気に前を飲み込む展開も考えられます。

その可能性から、個人的に昨年結果を残しているカジノフォンテンは中団からのプレッシャーに堪えられると考えていますが、他の逃げ馬は厳しいのかなと思います。

・臨戦過程など

   

圧倒的に成績を残しているのは東京大賞典組で対象はタービランスデルマルーヴル。他には年末の大舞台チャンピオンズCからチュウワウィザードカジノフォンテンケイティブレイブ、長距離の名古屋GPからヴェルテックスホーリーブレイズとなっています。

また、過去10年で地方馬が3着以内に入った回数は4度、牝馬で3着以内に入ったのは1度と地方馬、牝馬に不利な傾向があります。しかし今回はチュウワウィザード以外の中央馬が混戦なのに加え地方馬が好成績を残しているので、この傾向が崩れる可能性は低くないと思っています。

   

展開で注目したいのは逃げ争い。恐らくカジノフォンテンサルサディオーネヒロイックテイルが主張すると思われますが特に主張しそうなのはサルサディオーネ。これに対し2頭が競りかける展開になると前が加速、後ろの格好の的となってしまいそうです。

前走2,500mで完勝しているヴェルテックスは強気の競馬ができそうですね。早目に前を捕まえに行き、スタミナに任せて押し切りを図るのではないでしょうか。チュウワウィザードの後ろから仕掛けると届かない可能性があるので、先に仕掛けることが予想されます。

◆ 結論

勝馬投票用紙


予想として選んだ馬が以下になります。(人気は 02/02 01:40時点)

・チュウワウィザード 1番人気
・カジノフォンテン  2番人気
・ヴェルテックス   3番人気
・ブラックアーメット 4番人気
・タービランス    6番人気

このようになりました。堅い予想ですが、荒れるイメージが湧かないので以上となります。

   

そして以下が最終的な印となります。

「昨年は的中率が約10.5%だった」事実も上手く活用していただき、ご自身の予想の一助としてくだされば幸いです。(ブログ予想:今年度成績:0勝4敗)

買い方の想定としては、3連複5頭BOXで10点勝負となります。(今年はこれで固定します!)

◎ チュウワウィザード 1番人気
○ ヴェルテックス   3番人気
▲ タービランス    6番人気
△ カジノフォンテン  2番人気
△ ブラックアーメット 4番人気

   

本命はチュウワウィザード。実績は抜けていますし対抗できる馬もいないと思います。ここは本命視で問題ないかと。対抗はヴェルテックスで、豊富なスタミナに勢いのある騎手と強気な競馬を展開できる条件が揃っているのが魅力。

後は地方上位で安定感の光るタービランス、連敗中も得意舞台で巻き返しを図るカジノフォンテン、前が崩れれば飛んでくるであろうブラックアーメットを選択しました。

   

個人的にはカジノフォンテンの復権を見たいと思っていますが、果たしてどうでしょうか。

◆ まとめ


いかがだったでしょうか。使えそうだと思った情報だけ活用してください。

   

ついにJpnⅠ競走が始まりましたね。これは地方のGⅠみたいなもので、ダート路線を戦う馬にとっては制したい大舞台。今年を良い形でスタートするのはどの馬でしょうか。

昨年は地方馬といえばカジノフォンテンでしたが、JBCの結果を受けてミューチャリーも評価が上昇。現状二枚看板だと思うので、カジノフォンテンにはここで力を示して欲しいです。

   

今回は以上となります。最後まで読んでいただきありがとうございました。

   

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