こんにちは。
先日に2021年を対象としたJRA賞の発表が行われました。
年度代表馬には3歳ながら天皇賞秋、有馬記念を制覇と、かつてのシンボリクリスエスを彷彿とさせる活躍を見せたエフフォーリアが輝き話題となりました。
今回は、2021年のGⅠホースから先日発表されたJRA賞、引退馬を取り上げた2022年の各路線の展望などをまとめますので、読んだ方の今年の競馬を楽しむ一助になれば嬉しく思います。
それでは早速参りましょう。
◆ 2021年 JRA賞・GⅠホース一覧
ではまず、昨年の振り返りをしていきましょう。JRA賞からGⅠの結果を見てみます。
年度代表馬 | エフフォーリア |
最優秀2歳牡馬 | ドウデュース |
最優秀2歳牝馬 | サークルオブライフ |
最優秀3歳牡馬 | エフフォーリア |
最優秀3歳牝馬 | ソダシ |
最優秀4歳牡馬 | コントレイル |
最優秀4歳牝馬 | ラヴズオンリーユー |
最優秀短距離馬 | グランアレグリア |
最優秀ダートホース | テーオーケインズ |
最優秀障害馬 | オジュウチョウサン |
日程 | レース | 出走条件 | 開催/距離 | 優勝馬 |
2月21日 | フェブラリーS | 4歳以上 | 東京/ダ1,600m | カフェファラオ |
3月28日 | 高松宮記念 | 4歳以上 | 中京/芝1,200m | ダノンスマッシュ |
4月4日 | 大阪杯 | 4歳以上 | 阪神/芝2,000m | レイパパレ |
4月11日 | 桜花賞 | 3歳 牝 | 阪神/芝1,600m | ソダシ |
4月17日 | 中山グランドJ | 4歳以上 | 中山/障4,250m | メイショウダッサイ |
4月18日 | 皐月賞 | 3歳 牡牝 | 中山/芝2,000m | エフフォーリア |
5月2日 | 天皇賞春 | 4歳以上 | 阪神/芝3,200m | ワールドプレミア |
5月9日 | NHKマイルC | 3歳 牡牝 | 東京/芝1,600m | シュネルマイスター |
5月16日 | ヴィクトリアマイル | 4歳以上 牝 | 東京/芝1,600m | グランアレグリア |
5月23日 | オークス | 3歳 牝 | 東京/芝2,400m | ユーバーレーベン |
5月30日 | 日本ダービー | 3歳 牡牝 | 東京/芝2,400m | シャフリヤール |
6月6日 | 安田記念 | 3歳以上 | 東京/芝2,400m | ダノンキングリー |
6月27日 | 宝塚記念 | 3歳以上 | 阪神/芝2,200m | クロノジェネシス |
10月3日 | スプリンターズS | 3歳以上 | 中山/芝1,200m | ピクシーナイト |
10月17日 | 秋華賞 | 3歳 牝 | 阪神/芝2,000m | アカイトリノムスメ |
10月24日 | 菊花賞 | 3歳 牡牝 | 阪神/芝3,000m | タイトルホルダー |
10月31日 | 天皇賞秋 | 3歳以上 | 東京/芝2,000m | エフフォーリア |
11月14日 | エリザベス女王杯 | 3歳以上 牝 | 阪神/芝2,200m | アカイイト |
11月21日 | マイルCS | 3歳以上 | 阪神/芝1,600m | グランアレグリア |
11月28日 | ジャパンC | 3歳以上 | 東京/芝2,400m | コントレイル |
12月5日 | チャンピオンズC | 3歳以上 | 中京/ダ1,800m | テーオーケインズ |
12月12日 | 阪神JF | 2歳 牝 | 阪神/芝1,600m | サークルオブライフ |
12月19日 | 朝日杯FS | 2歳 牡牝 | 阪神/芝1,600m | ドウデュース |
12月25日 | 中山大障害 | 3歳以上 | 中山/障4,100m | オジュウチョウサン |
12月26日 | 有馬記念 | 3歳以上 | 中山/芝2,500m | エフフォーリア |
12月28日 | ホープフルS | 2歳 牡牝 | 中山/芝2,000m | キラーアビリティ |
※ 濃い字…年度代表馬 赤字…引退済み
一目で分かるように、有力馬の引退が非常に多くなっています。長年見ていてもこれだけ各路線の強豪が似たタイミングで引退するのは珍しく、今年の想像が付かないのが正直な感想。
では次に、各路線ごとの引退した有力馬を見てみましょう。
※1 馬齢は引退時のもの
※2 千円単位は切り上げとする
※3 抹消日は2021年7月~2022年1月にかけて
【短・中距離路線】
馬名 | 性齢 | GⅠ勝利数 | 獲得賞金 | 抹消日 |
グランアレグリア | 牝5 | 6勝 | 10億7,381万円 | 12月22日 |
インディチャンプ | 牡6 | 2勝 | 6億1,504万円 | 12月22日 |
ダノンスマッシュ | 牡6 | 2勝 | 5億8,435万円 | 12月23日 |
ダノンキングリー | 牡5 | 1勝 | 5億1,506万円 | 12月22日 |
ダノンプレミアム | 牡6 | 1勝 | 4億1,813万円 | 7月1日 |
ダノンファンタジー | 牝5 | 1勝 | 4億190万円 | 1月14日 |
モズスーパーフレア | 牝6 | 1勝 | 3億8,630万円 | 12月15日 |
セイウンコウセイ | 牡8 | 1勝 | 3億3,657万円 | 1月5日 |
なんと言ってもグランアレグリアの引退が大きいですね。マイルの絶対的女帝として君臨していたので、他の馬にチャンスが生まれる形となっています。
毎回掲示板を確保していたインディチャンプの引退もついに来たか、という感じ。しかしこう見ると全て5歳以上の馬で、世代交代の波がついにとも取れます。
その証拠に昨年のマイルCSは2着、3着、5着が3歳馬という結果。短距離の年内最終戦である阪神Cでも3歳馬の1着2着と世代レベルの高さが証明され、古馬となる今年大舞台でどのような結果を出すのか注目されます。
【中・長距離路線】
馬名 | 性齢 | GⅠ勝利数 | 獲得賞金 | 抹消日 |
コントレイル | 牡4 | 5勝 | 11億9,529万円 | 12月4日 |
クロノジェネシス | 牝5 | 4勝 | 11億171万円 | 12月28日 |
ラヴズオンリーユー | 牝5 | 4勝 | 9億6,781万円 | 未抹消 |
キセキ | 牡7 | 1勝 | 7億140万円 | 1月7日 |
ワグネリアン | 牡6 | 1勝 | 5億1,244万円 | 1月5日 |
ペルシアンナイト | 牡7 | 1勝 | 4億6,790万円 | 未抹消 |
カレンブーケドール | 牝5 | 0勝 | 4億5,806万円 | 12月1日 |
ワールドプレミア | 牡5 | 2勝 | 4億5,594万円 | 11月25日 |
※ ラヴズオンリーユー・ペルシアンナイトは公式から引退発表済みも未抹消
三冠馬コントレイルに、グランプリ3連覇のクロノジェネシスが引退しましたね。先述したグランアレグリアと海外で活躍したラヴズオンリーユーも合わせ約10億円ホースが4頭抜け、一つの時代が終わった印象を受けます。
また、キセキやカレンブーケドール、ペルシアンナイトは大舞台の常連でこの辺りが一気に抜けることで出走メンバーも様変わりしそうですね。長距離では春の覇者ワールドプレミアが抜け、春天2着に有馬記念2着のディープボンドの初戴冠に期待がかかります。
ダート路線では、クリソベリルが怪我から復帰するも結果が出ず引退。それによりチュウワウィザードやオメガパフュームに順番が回るかと思った矢先、チャンピオンCでテーオーケインズが大楽勝。ダート界の新王者として2022年シーズンに臨みます。
◆ 有力馬の次走予定
では次に、今年現役を続行する有力馬の次走予定を確認しましょう。
競走馬名 | 性齢 | 近走 | 結果 | 次走予定 |
エフフォーリア | 牡4 | 有馬記念 | 1着 | 大阪杯 |
シャフリヤール | 牡4 | ジャパンC | 3着 | ドバイシーマC |
タイトルホルダー | 牡4 | 有馬記念 | 5着 | 未定 |
ソダシ | 牝4 | チャンピオンズC | 12着 | 未定 |
ユーバーレーベン | 牝4 | ジャパンC | 6着 | 京都記念 |
アカイトリノムスメ | 牝4 | エリザベス女王杯 | 7着 | 阪神牝馬S |
シュネルマイスター | 牡4 | マイルCS | 3着 | ドバイターフ |
ピクシーナイト | 牡4 | 香港S | 中止 | 療養中 |
注目の4歳世代の動向はご覧の通り。エフフォーリアは春の国内専念を発表済みで、大阪杯から始動する模様。ダービー馬のシャフリヤール、マイル路線で飛躍が期待されるシュネルマイスターはドバイへの遠征を発表しています。
未定の馬に関しては、タイトルホルダーは長距離路線なので阪神大賞典か日経賞、ソダシは続けてダート路線ならフェブラリーSが条件として合いそうだと思います。
競走馬名 | 性齢 | 近走 | 結果 | 次走予定 |
ディープボンド | 牡5 | 有馬記念 | 2着 | 阪神大賞典 |
オーソリティ | 牡5 | ジャパンC | 2着 | 未定 |
アカイイト | 牝5 | エリザベス女王杯 | 1着 | 大阪杯 |
レイパパレ | 牝5 | 香港カップ | 6着 | 未定 |
サリオス | 牡5 | 香港マイル | 3着 | 未定 |
レシステンシア | 牝4 | 香港スプリント | 2着 | 未定 |
未定が多いですね…。しかしサウジアラビアのレッドシーターフというレースに予備登録のあった馬のハンデが発表され、ディープボンドとオーソリティがハンデ62kg。しかしこれは流石に重過ぎるので回避するのではないかと思われます。
また、ディープボンドは新年段階では阪神大賞典→天皇賞春→宝塚記念の予定だったそうですが、これを受けてオーナーと再度相談するとのこと。加えて、個人的にはレイパパレは金鯱賞か大阪杯、サリオスは中山記念、レシステンシアは高松宮記念に直行ではと考えています。
◆ まとめ
いかがだったでしょうか。今年の競馬も楽しみですね。
先日行われた日経新春杯では4歳のヨーホーレイク、ステラヴェローチェが1着2着を独占しましたね。長距離は菊花賞を制したタイトルホルダーもいますし、これに対してディープボンドを筆頭とした5歳馬以上が意地を見せられるか非常に楽しみですね。
また、エフフォーリアの動向が何より注目ですね。大阪杯から宝塚記念のローテと予想しますが、「春は国内」との発表なので、結果次第では秋に海外の選択肢があるのかも知れません。そのためにもまずは大阪杯で現役最強馬の力を存分に発揮して欲しいです。
それでは今回はこの辺りで。最後まで読んでいただきありがとうございました。