こんにちは。
今年の中秋の名月は9/21だそうで、お団子のご準備をお忘れなく。
今回は「新潟記念」。日本ダービー5着からブラストワンピースが参戦していたのが懐かしいですね。
それでは、今回もよろしくお願いします。
◆ コース・出走馬紹介

・コース説明
まず最初は、新潟記念について説明します。
新潟記念(GⅢ) 新潟競馬場 2,000m 芝/左 1着賞金:4,100万
新潟競馬場で行われる2,000mのハンデ戦です。今回は52kg~57.5kgでの出走となっており、実績馬ほど重い斤量となっています。
向こう正面の右ポケットからスタートし、約950mの直線からやや急な下りのコーナー、そして約660mの直線で脚比べとなります。

最後の直線が非常に長く、先んじて抜け出しても最後まで脚が持たないことが多くあります。イメージは東京競馬場の最終直線ですが、それよりも長いので仕掛けるタイミングが鍵を握りそうです。
・出走馬紹介
次に出走馬の紹介です。人気順ではなく、馬番順で記載します。
馬番 | 馬名 | 性齢 | 負担重量 | 騎手 | ポイント | |
1枠 | 1 2 | サトノアーサー ザダル | 牡7 牡5 | 57.0 57.5 | ⽯川 裕紀⼈ ⽯橋 脩 | 近走大敗。5走前の差し脚戻れば 前走休養明けで優勝。更に上昇 |
2枠 | 3 4 | ショウナンバルディ レッドサイオン | 牡5 騸5 | 55.0 53.0 | ⼾崎 圭太 杉原 誠⼈ | 夏競馬安定。押し切り狙い 障害戻り2戦目。軽量生かしたい |
3枠 | 5 6 | リアアメリア パルティアーモ | 牝4 牝5 | 55.0 52.0 | 川⽥ 将雅 横⼭ 武史 | 不振もコンビ復活。上位期待 新潟巧者。距離適性も◎ |
4枠 | 7 8 | マイネルサーパス ギベオン | 牡5 牡6 | 56.0 57.5 | 柴⽥ ⼤知 岩⽥ 望来 | 大敗続き。叩き2走目でどうか 近走は相手なり。実績はある |
5枠 | 9 10 | アドマイヤポラリス ラーゴム | 牡5 牡3 | 55.0 53.0 | 三浦 皇成 池添 謙⼀ | 前走大敗。長い直線は不向きか 適性距離で軽量。上位狙える |
6枠 | 11 12 | ラインベック ヤシャマル | 牡4 牡4 | 54.0 54.0 | 津村 明秀 菅原 明良 | 前走完勝。斤量-3kgは魅力。 鞍上が新潟巧者。巻き返す |
7枠 | 13 14 | クラヴェル エフェクトオン | 牝4 牡5 | 52.0 53.0 | 横⼭ 典弘 ⽊幡 巧也 | 近走安定。末脚炸裂なるか 追い込んで○。展開次第 |
8枠 | 15 16 17 | プレシャスブルー マイネルファンロン トーセンスーリヤ | 牡7 牡6 牡6 | 54.0 55.0 57.5 | 柴⽥ 善⾂ M.デムーロ 横⼭ 和⽣ | 追込馬。前走に続き外枠は○ 鞍上強化。逃げてどこ迄 函館記念は快勝。連勝狙う |
サマー2000シリーズ最終戦。ショウナンバルディとトーセンスーリヤが優勝を狙います。
オッズを見ると、割れているものの本命はザダル。前走はGⅢエプソムCで8ヶ月の休養明けながら優勝しており、更に良化していれば連勝も十分視野に入ります。
個人的に気になるのはパルティアーモ。デビュー戦以降で12戦していますが舞台が全て東京、新潟競馬場です。距離も2,000m~2,400mを使い続け前走はリステッド競走で2着、ここで狙いたい馬です。
後述するデータを、こちらの出馬表と照らし合わせながら皆さんも予想を立ててみてください。
◆ 過去10年の傾向

では次に、過去10年の新潟記念の結果から傾向を探ってみます。
・人気別の着順
まず最初に、人気別の着順を見てみましょう。
| 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 2 | 2 | 0 | 6 | .200 | .400 |
2番人気 | 3 | 0 | 0 | 7 | .300 | .300 |
3番人気 | 0 | 1 | 2 | 7 | .000 | .300 |
4~9番人気 | 4 | 7 | 5 | 45 | .066 | .262 |
10番人気以下 | 1 | 0 | 3 | 68 | .014 | .056 |
中荒れ模様といったところでしょうか。突出している人気はありません。
斤量に関しては恩恵を受けた軽量馬が好走するというよりも、展開に乗った馬が走っている印象を受けます。数字を出すのなら55kg~56kgの馬が馬券内に目立ちます。
また、過去10年で馬券になった3歳馬は2018年のブラストワンピースのみ。トライアルレースが近いのでここを使われない背景もありますが、昨年のワーケア(1番人気10着)など出走例はあることから、単純に相性が悪いのかも知れません。
・枠の相性
枠別の成績はこのようになっています。
| 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 勝率 | 複勝率 |
1枠 | 3 | 0 | 0 | 14 | .176 | .176 |
2枠 | 1 | 0 | 1 | 15 | .059 | .118 |
3枠 | 1 | 3 | 2 | 12 | .056 | .333 |
4枠 | 1 | 2 | 2 | 14 | .053 | .263 |
5枠 | 1 | 0 | 2 | 16 | .053 | .158 |
6枠 | 0 | 2 | 1 | 17 | .000 | .150 |
7枠 | 1 | 2 | 1 | 22 | .038 | .154 |
8枠 | 2 | 1 | 1 | 23 | .074 | .148 |
満遍なく散ってますね。2,000m戦ながら1ターンなのもあるのでしょう。
ゲートからコーナーまで約950mということで、体勢を整える時間があるということでしょうね。コーナーを曲がり終えた後も更に約660mですから、枠のアドバンテージは小さそうです。
詳しくは以下に記載しますが、末脚を発揮できる馬が勝負を制しやすい傾向にあるので、どの枠に入るか以上に展開と折り合いが大事なレースとなりそうです。
・脚質
おおよその脚質傾向はこのような感じです。
| 1着 | 2着 | 3着 |
逃げ | 2 | 4 | 0 |
先行 | 1 | 4 | 2 |
差し | 5 | 0 | 3 |
追込 | 2 | 2 | 5 |
※ 追込は4コーナー通過が後方の馬を適用しています。
後方からの競馬が良い成績を残していますが、展開によっては逃げ残りも考えられる内容です。
展開としては差し競馬を予想しているのですが、前で進めた馬も1頭くらい残るのかな、と見ています。そこでどの馬が前で残るかとなった時に、ラインベックやパルティアーモ、マイネルファンロン辺りからどう選ぶかで馬券が分かれそうです。
・臨戦過程
好走が目立つのは七夕賞、小倉記念からの参戦馬です。対象馬はショウナンバルディにプレシャスブルーの2頭、共に人気薄なので紐の一考にいかがでしょうか。
他はまばらですが函館記念組も馬券に絡んでおり、対象馬はトーセンスーリヤにマイネルファンロン。トーセンスーリヤは優勝しているので、人気に推されていますね。
あとは血統なのですが、ディープインパクト産駒が強いです。過去10年で1着3回・2着4回・3着3回と好成績。新潟は長い直線での差し比べになるので、東京競馬場に強いディープインパクト産駒が強いのは納得ですね。
対象馬はリアアメリア、ラインベック、ギベオン、エフェクトオン、サトノアーサー、プレシャスブルーです。しかし全馬が後方からという訳ではないので、そこは出馬表で確認しておきましょう。
これ以外にも「上り3Fの数字が速い馬」はチェックしておきましょう。
◆ 当てはまる馬・結論

ここまでの内容で選んだ馬が以下になります。(人気は 08/21 22:30時点)
・クラヴェル 3番人気
・パルティアーモ 4番人気
・ギベオン 10番人気
・エフェクトオン 13番人気
上位人気と下位人気を合わせた予想です。リアアメリアを最後まで迷いました。
パルティアーモは前走2番手でしたが、後ろからでも競馬ができるので柔軟な立ち回りに期待します。
・結論
買い目の結論は以下の通り。(09/05 6:00時点)
「5月末から活動を始めほぼ全敗している」事実も上手く活用していただき、ご自身の予想の一助としてくだされば幸いです。(今年度成績:2勝19敗1分)
ですが、現在2週連続で印の馬が馬券内に収まっています。どこまで続くかな…。
○ パルティアーモ 4番人気
▲ ギベオン 10番人気
△ クラヴェル 3番人気
☆ エフェクトオン 13番人気
本命はザダルです。前走の休養明けでいきなり優勝、更に上向いていると考えればここは上位。末脚も魅力です。対抗はパルティアーモ、前からでも後ろからでも競馬が可能で粘り強さ、末脚の鋭さを合わせ持ちます。新潟に強いのも大きな武器です。
中穴は相手が落ちるここなら上位と考えギベオン、続いて近走安定のクラヴェル、追込一発でエフェクトオンに期待します。
ハンデ戦は読みにくいですが、配当が跳ねやすいのは大きな魅力ですよね。
◆ まとめ
いかがだったでしょうか。使えそうな情報だけ活用してください。
一気に涼しくなってきて、来週からは中山開催も戻ってきます。夏を休養に充てた有力馬が少しずつ動き出し、徐々に盛り上がってきますね。
また、来月は凱旋門賞も行われます。日本からはクロノジェネシスにディープボンドが参戦しますが、2頭の好走に期待したいですね。
今回は以上となります。最後まで読んでいただきありがとうございました。