こんにちは。
気温が上がったと思えば下がったり、安定しないので服選びに苦戦しますね。
今回は「スプリングS」。皐月賞への切符をかけて火花を散らします。
それでは、今回もよろしくお願いします。
◆ コース・出走馬紹介

・コース説明
まず最初は、スプリングSについて説明します。
スプリングS(GⅡ) 中山競馬場 1,800m 芝/左 1着賞金:5,400万
中山競馬場で行われる1,800mの3歳限定戦です。皐月賞トライアルの2戦目となり、ここの上位3頭へ優先出走権が与えられます。本番の皐月賞への時間も少なくなっており、収得賞金に不安のある陣営は3着以内が非常に大事になります。

スタートはスタンド正面から。しかしすぐに上り+1コーナーとなるためペースが上がることは少ないようです。上った後は向こう正面にかけて下り最後の直線まで平坦、最後の勝負所となる急坂へと入っていきます。
最後の直線は約290m。逃げ切りも後方一気も難しいコースのため、基本的には先行から差しの馬が台頭します。過去に逃げ切りに近い形で優勝を決めたのは2015年のキタサンブラック1頭のみとなっており、高い能力を求められます。
末脚に関しては、過去10回で上り最速の馬が5勝と好成績。脚を溜めるために必然的に差し位置にはなりやすいものの、上り時計が優れる馬は注意しておくべきでしょう。
・出走馬紹介
次に出走馬の紹介です。人気順ではなく、馬番順で記載します。
馬番 | 馬名 | 性齢 | 負担重量 | 騎手 | ポイント | |
1枠 | 1 | ビーアストニッシド | 牡3 | 56.0 | 岩⽥ 康誠 | 先手必勝。最内活かして粘り込む |
2枠 | 2 | エンギダルマ | 牡3 | 56.0 | 丸⼭ 元気 | 中山向き。キャリア少ないが一発ある |
3枠 | 3 | サトノヘリオス | 牡3 | 56.0 | 岩⽥ 望来 | 仕切り直し。展開向けば上位ある |
4枠 | 4 5 | グランドライン サノラキ | 牡3 牡3 | 56.0 56.0 | 三浦 皇成 ⼤野 拓弥 | 先行して勝機。前残り狙う 未勝利勝ち。初芝で苦戦強いられる |
5枠 | 6 7 | ドーブネ ディオ | 牡3 牡3 | 56.0 56.0 | 武 豊 ⼾崎 圭太 | 話題の素質馬。名手を迎え巻き返す 距離延長に初コンビ。割引必要か |
6枠 | 8 9 | アサヒ ソリタリオ | 牡3 牡3 | 56.0 56.0 | ⽥辺 裕信 横⼭ 武史 | ゲート鍵。末脚鋭く差せれば上位 成績安定。先行押し切り狙う |
7枠 | 10 11 | アルナシーム トーセンヴァンノ | 牡3 牡3 | 56.0 56.0 | 福永 祐⼀ ⽥中 勝春 | 押して良し差して良し。自在性有 凡走続き。距離実績はあるが苦しい |
8枠 | 12 13 | アライバル オウケンボルト | 牡3 牡3 | 56.0 56.0 | C.ルメール M.デムーロ | 人気続きも優勝遠く。油断禁物 中山合う。ポジション取れれば |
3歳限定戦となり全馬56.0kgでの出走となります。
最も人気を集めそうなのはアライバル。デビューからすべて1番人気に推されているものの重賞では惜敗続き。本番の皐月賞で好成績を残すためにも、ここで力を示しておきたいところ。
それに前走の出遅れから巻き返したいアサヒ、5戦5連帯と崩れないソリタリオ、朝日杯での強烈な追い上げが印象に残るアルナシーム、あと一歩が欲しいビーアストニッシドなどが続きます。
後述するデータを、こちらの出馬表と照らし合わせながら皆さんも予想を立ててみてください。
◆ 様々な傾向
では次に、過去10年の傾向を見てみましょう。
・人気別の着順

まず最初に、人気別の着順を見てみましょう。
| 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 2 | 5 | 2 | 1 | .200 | .900 |
2番人気 | 0 | 1 | 2 | 7 | .000 | .300 |
3番人気 | 3 | 2 | 0 | 5 | .300 | .500 |
4~9番人気 | 4 | 2 | 4 | 49 | .068 | .169 |
10番人気以下 | 1 | 0 | 2 | 40 | .023 | .070 |
優勝馬に関しては3番人気~6番人気が来やすい傾向のようです。
しかしそれでも安定感で抜けているのは1番人気。過去10年で馬券を外れたことが1度しかなく、連軸として高い信用があることが分かります。逆に2番人気は優勝がない上に複勝率が3割と相性が良くないようで、苦戦を強いられています。
穴馬に関しては中位人気の馬が好走する傾向にあり、最後の直線に対するスピードだけでは優勝できない中山コースへの適正が成績の印象以上に着順へ反映されているのかなと思います。
初の中山コースの馬に関しては、父馬の中山コース成績や他の産駒の中山成績を調べておくと良いかも知れません。
・枠の相性
枠別の成績はこのようになっています。
| 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 勝率 | 複勝率 |
1枠 | 2 | 2 | 0 | 8 | .167 | .333 |
2枠 | 1 | 0 | 0 | 13 | .071 | .071 |
3枠 | 1 | 2 | 1 | 11 | .067 | .267 |
4枠 | 0 | 3 | 0 | 13 | .000 | .188 |
5枠 | 1 | 1 | 1 | 14 | .059 | .176 |
6枠 | 1 | 1 | 4 | 13 | .053 | .316 |
7枠 | 1 | 1 | 0 | 18 | .050 | .100 |
8枠 | 3 | 0 | 4 | 12 | .158 | .368 |
1枠、6枠、8枠が好成績を残しているようです。
1枠に関しては距離ロスを少なく内々を回ることで残せた成績でしょうか。6枠と8枠は外目の枠となっており、過去に馬券となった馬を見ると好位に取り付いて押し切るというよりは控えて差した結果と見て良いと思います。
つまり、これらの枠で差し競馬かつ末脚を持つ馬は注意しておいて損はないということになりますが、ここにはアサヒ、ソリタリオ、アライバルと人気の中心になりそうな強豪馬ばかり。
しかし1枠にも逃げ粘りに定評のあるビーアストニッシドが入っており、枠から考えると堅く決着しそうな雰囲気が感じ取れます。
・脚質
おおよその脚質傾向はこのような感じです。
| 1着 | 2着 | 3着 |
逃げ | 1 | 2 | 0 |
先行 | 5 | 4 | 5 |
差し | 4 | 4 | 4 |
追込 | 0 | 0 | 1 |
※ 追込は4コーナー通過が後方の馬を適用しています。
先行と差しが良好です。逃げ、追いに関しては追い込みが非常に厳しいようです。
ハッキリと先行か差しの馬が結果を残す傾向が出ています。しかしまだ成熟していない3歳馬とあって取りたいポジションを取れないことも当然起こり、騎手の方のエスコートが大きく意味を持つので中山成績の良い騎手の方はチェックしておいて良いと思います。
参考までに過去のスプリングSについて記載すると、M.デムーロ騎手が3勝、横山典騎手が3勝、池添騎手が2勝と複数勝利しています。この中ではM.デムーロ騎手だけが今回参戦しており、大外枠からオウケンボルトと皐月賞を目指します。
・臨戦過程など
自己条件から重賞、朝日杯など決まったローテーションはなく1勝クラス勝ちの馬が複数回優勝していたりと決まった傾向はありません。しかし今回は重賞好走組が多く、ここが重賞初挑戦となる馬は厳しいレースが予想されます。
実戦感覚は今年初出走の馬が複数見受けられますが、ここで3着以内を逃すと皐月賞への道が断たれるに等しいことから、各陣営ともに一定以上仕上げていると考えあまり参考にならない気がします。
しばしば話題に上げる「収得賞金」ですが、これはレースで1着になる(重賞は2着まで)と加算される賞金で、この額が大舞台への参戦を左右します。
今回のスプリングSを例にすると、出馬表を見たときに重賞で2着か3着の馬が多いのがお分かりでしょうか。上記したように2着は少ないながら収得賞金を加算できますが、3着の馬は一切加算ができません。つまり、全馬が皐月賞へ必要な収得賞金が心許ない状態なのです。
加えて今年は「皐月賞がフルゲート(18頭上限いっぱい)になりそう」+「収得賞金を加算している馬の参戦が多そう」な状態。つまり皐月賞に対し安全圏にいる馬がおらず、優先出走権が取れない=4着以下はもちろん収得賞金の加算もできない=皐月賞断念となってしまうのです。
このルールはこの先の日本ダービーや菊花賞へも当然適用されますので、今回の優先出走権はもちろんレースに出る度に優勝、重賞ならせめて2着に入ることの価値は非常に高くなります。
以上から、推している馬は一戦必勝の気持ちで応援してあげてくださいね。
◆ 結論

予想として選んだ馬が以下になります。(人気は 03/19 20:30時点)
・ビーアストニッシド 4番人気
・アルナシーム 5番人気
・オウケンボルト 8番人気
・グランドライン 10番人気
このようになりました。応援しているアサヒから選びましたが、アライバルとソリタリオは今回見送り。代わりに面白そうなオウケンボルトとグランドラインを選択しています。
そして以下が最終的な印となります。
「昨年は的中率が約10.5%だった」事実も上手く活用していただき、ご自身の予想の一助としてくだされば幸いです。(ブログ予想:今年度成績:1勝9敗)
買い方の想定としては、3連複5頭BOXで10点勝負となります。(今年はこれで固定します!)
○ アルナシーム 5番人気
▲ ビーアストニッシド 4番人気
△ オウケンボルト 8番人気
△ グランドライン 10番人気
本命はアサヒ、これは応援馬なので決めていました。前走は痛恨の出遅れでしたが勝ち馬のダノンベルーガと差のない末脚。ゲートさえ出てくれれば。対抗はアルナシームで、こちらも朝日杯で見た脚に惚れての選択。今回は推し馬券ですね。
後は脚質と枠が嚙み合ったと見て前での粘りを期待したいビーアストニッシド、スプリングSを3勝している騎手の相性の良さからオウケンボルト、中山は良さそうなグランドラインを選びました。
いよいよ皐月賞が秒読み。果たしてどんなメンバーが出揃うでしょうか。
◆ まとめ
いかがだったでしょうか。使えそうだと思った情報だけ活用してください。
これで皐月賞の優先出走権もすべて行き渡りますね。来週にはドバイ競走が行われ高松宮記念が行われ…そうこうしている内に4月になります。競馬を楽しむ方からすると毎週がお祭りのような時期ですので、楽しんでいきましょう。
しかしアサヒはここで皐月賞への切符をつかんで欲しいですね。ゲートさえ普通に決まれば後はどうにかなると思うのですが、そればかりは発走してみないと分かりません。上手く出て欲しい…..
今回は以上となります。最後まで読んでいただきありがとうございました。