こんにちは。
ついに東京ダービー(SⅠ)が明日に迫っています。楽しみですね。
しかし、地方競馬ってどんな感じなんだろ? という方も少なくないと思います。
そこで今回は、開催情報をおさらいしながら予想を行っていきます。
◆大井競馬場とは? SⅠとは?

まず最初に、競馬場や用語についてのお勉強です。
・大井競馬場について
東京ダービーが行われる大井競馬所とは、どんな場所なのでしょうか?
大井競馬場は東京都の品川区勝島にあり、地方の中でも随一の規模を誇ります。現在は無観客での開催が続いていますが、駅からも近いので今後に機会があれば遊びに行っても面白いでしょう。
特徴はなんといってもナイター競馬。15時前後から始まり、最終レースは20:50と夜の競馬を楽しむことができます。飲食も豊富なラインナップが並び、食後のデザートもクレープ屋さんがあったりと、女性も楽しめる環境になっています。
競走レベルは全国トップ。レース賞金も軒並み高く設定されており、最大出走頭数はなんと16頭。中央さながらの規模で競争が行われています。
・SⅠとは何なのか
これは地方別で定められているレースグレードのことです。地方によって表記が異なっており、東京ダービーは大井競馬が属する通称「南関競馬」の定めるグレード「S」を使用しています。
(※週末に見る競馬で「GⅠ」や「GⅡ」という表記を見かけますよね? あれと同じものです)
そして数が小さいほど上位のレースとなるので、「SⅠ」は南関競馬でトップクラスのレースということになります。ダービーの名を冠するレースですからここは当然ですね。
以下は、全国で定められている地方別のグレード表記になります。
・ホッカイドウ競馬 ― H表記(H1、H2など)
・岩手県競馬組合【盛岡・水沢】― M表記(M1、M2など)
・南関東公営競馬【大井・川崎・浦和・船橋】― S表記(SⅠ、SⅡなど)
・名古屋・笠松競馬 ― SP表記(SPⅠ、SPⅡなど)
・兵庫県競馬組合【園田・姫路】― 重賞表記(重賞Ⅰ、重賞Ⅱなど)
※ 中央馬との交流重賞で特に上位のものは「Jpn」表記となります。(帝王賞 JpnⅠなど)
また、各地方のダービーは過去の記事でまとめていますので合わせて読んでみてください。
ここでお勉強は終わりです。ではいよいよ東京ダービーの予想に入りましょう。
◆東京ダービー(SⅠ)前日予想

それでは、いよいよ明日に行われる東京ダービーを考えていきましょう。
・東京ダービー開催条件
まずは東京ダービーの情報について見てみます。
6/09(水) 大井競馬場 東京ダービー(SⅠ)ダ2,000m 外/右回り 1着賞金 5千万
師走の大一番とされる東京大賞典と同じコースですね。距離は2,000mとダート重賞の中でも長い距離になり、相応のスタミナが求められます。
最大の特徴は最後の直線で、外回りの際はその距離なんと約400m。前の馬が勝ちやすい俗にいう「行った行った競馬」になりやすい地方競馬において、この距離は波乱を多く招く要素であり後ろからの競馬でも勝てる理由になっています。
・ステップレースの好走馬
東京ダービーは南関牡馬クラシック二冠目となり、一冠目となる「羽田盃(SⅠ)大井 1,800m」が4月に行われています。
他にもステップとなるレースがありますが、ここでは大井競馬場の開催に絞って「羽田盃」、「京浜盃(SⅡ)1,700m」と「東京ダービーTR 2,000m」の上位馬を紹介します。
4/29 羽田盃(SⅠ)1,800m 外/右回り
競走馬 | 脚質 | 騎手 | タイム | 着差 | 人気 | |
1着 | トランセンデンス | 先行 | 森泰斗 | 1:51:5 | 5 | |
2着 | アランバローズ | 逃げ | 左海誠二 | 1:51;7 | 1 1/4 | 2 |
3着 | ランリョウオー | 先行 | 的場文男 | 1:51:7 | クビ | 4 |
3/24 京浜盃(SⅡ)1,700m 外/右回り
競走馬 | 脚質 | 騎手 | タイム | 着差 | 人気 | |
1着 | チサット | 先行 | 笹川翼 | 1:46:8 | 3 | |
2着 | イグナイター | 先行 | 矢野貴之 | 1:47:0 | 1 1/4 | 4 |
3着 | マカベウス | 差し | 真島大輔 | 1:47:3 | 1 1/2 | 6 |
4/30 東京ダービーTR 2,000m 外/右回り
競走馬 | 脚質 | 騎手 | タイム | 着差 | 人気 | |
1着 | ト―センクロード | 逃げ | 御神本訓史 | 2:10:1 | 1 | |
2着 | トーセンマッシモ | 逃げ | 左海誠二 | 2:10:5 | 2 | 2 |
3着 | キラカイドウ | 先行 | 的場文男 | 2:11:2 | 3 1/2 | 3 |
他は川崎の東京湾カップ(SⅡ)で5馬身差で勝利したギガキング、船橋のクラウンカップ(SⅢ)でそのギガキングを差し切ったジョエルなどが実績上位になります。
・過去10年の上位馬の脚質
過去10年の東京ダービー上位馬の脚質を調べてみると、以下のようになりました。
逃げ | 先行 | 差し | 追込 | |
1着 | 1 | 6 | 1 | 2 |
2着 | 1 | 1 | 5 | 3 |
3着 | 3 | 1 | 6 | 0 |
こうして見ると、先行馬が結果を残していることが分かります。逆に差し馬は届かないことが多いですが、複勝率は一番優秀です。軸にするなら差し馬からでしょうか。
・展開考察、前日予想
レースの展開ですが、間違いなくアランバローズが逃げます。
これはデビューから先頭で逃げ切り続け、2歳時には中央馬を返り討ちにするほどの強さを誇った同馬が、逃げられなかった京浜盃でまさかの大敗を喫したことからの予想です。羽田盃では逃げを打てるも2着と対策を練られている気配がありますが、逃げ以外の選択肢はないと思います。
これを見る形でトランセンデンス、チサット、ギガキング、トーセンクロードが続き、更にその後ろにジョエルが構える隊形でレースが進むと予想。あとはレースの展開次第ですが、目標となるアランバローズが後ろのプレッシャーをどう捌くかで結果が大きく変わりそうです。
しかし、大井競馬場は理由付けできない結果になることが多いことで有名です。今回挙げていない馬も絡む可能性は十分にあるので、気になった方は出馬表を調べてみることをオススメします。
以上から、私の前日予想は以下になります。
○ ジョエル
▲ アランバローズ
△ チサット
☆ トーセンマッシモ
☆のトーセンマッシモは鞍上の的場騎手の応援馬券です。
的場騎手は64歳の高齢ながら通算7,000勝を越えるレジェンド騎手。しかしそんな的場騎手でも未だ勝てていないのが、何を隠そうこの東京ダービー。引退までに何とか東京ダービーを勝利して欲しい気持ちは、ファンの誰もが抱いているものではないでしょうか。
◆まとめ
いかがだったでしょうか。最後まで読んでいただきありがとうございます。
今回の東京ダービーは、互いが互いに土を付けられたことがあるメンバー構成で非常に難解なものになっています。唯一トーセンクロードだけは無敗で来ていますが、それでも一線級とは対戦歴がなくいきなりの相手強化は荷が重いと見ています。
地方競馬も大変面白いので、この機会に興味をもってもらえたら大変嬉しく思います。
コメント
[…] […]