【史実回想】何度でも立ち上がって メジロアルダン #020

ウマ娘

こんにちは。

アオハル杯は育成しやすいらしいですね。Sランク未達なので、ここらで一度作ってみたいです。

さて今回は【史実回想】4頭目、メジロアルダンをご紹介したいと思います。

シンデレラグレイで見たよって方もいるかと思いますので、より詳しくなってもらえたらと思います。

   

レースで勝つことは難しい。それが日本ダービーであれば、尚更に。

◆ 競走生活(1988/03~1991/11)

メジロアルダン
生年月日1985年3月28日
両親父:アスワン
母:メジロヒリュウ
性齢牡17歳 没
デビュー1988年3月27日
引退レース1991年11月24日
ジャパンカップ
競走成績14戦4勝
獲得賞金中央:2億4,332万
GⅠ実績1988年:日本ダービー2着
1990年:天皇賞秋 2着
現在―――――――――

   

1985年、父アスワン母メジロヒリュウから誕生。

父アスワンは自身がNHK杯を勝利するなど、競走馬として成績を残していますが、種牡馬としてはアルダン以外は地方競馬での活躍馬がほとんどとなります。

母のメジロヒリュウは10頭を出産し、その内の2頭がメジロアルダン、そして名牝メジロラモーヌです。アルダンの半姉に当たるメジロラモーヌは中央競馬初の牝馬三冠馬であり、引退後には顕彰馬にも選ばれています。

メジロアルダンは双子として生まれますが、生まれたもう1頭は死産となっています。「双子の競走馬は大成しない」と言われる中での出来事でしたが、この結果が幸だったのか不幸だったのか。その答えは誰にも分かりません。

   

デビューは3歳に間に合わず4歳から。初戦はダートの1,200m戦ながら、単勝1.5倍の高い支持を受けると2番手から押し切り優勝。次走に選んだ山藤杯は芝1,800mと舞台がガラッと変わりますが、ここもクビ差の接戦を制して優勝。デビューから連勝と波に乗ります。

   

3戦目はNHK杯へ。怪我で皐月賞を回避した世代上位のサッカーボーイが1番人気に推される中、2戦2勝のメジロアルダンは単勝9.8倍の6番人気となります。このレースは6頭が10倍以下と混戦模様で、どの馬も半信半疑といった構成でした。

レースは好位で進め最後の直線で抜け出す理想の競馬。しかし抜け出すのが早かったか、マイネルグラウベンコクサイトリプルの強襲。なんとかコクサイトリプルは凌いだものの、マイネルグラウベンには差し切りを許し、結果アタマ差の2着に敗れました。

そして4戦目は全ての馬の大目標、日本ダービーへと出走します。

   

1番人気は前走NHK杯4着のサッカーボーイ。しかしオッズは単勝5.8倍とかなり支持が割れており、本命不在の混戦模様。メジロアルダンは6番人気の10.9倍と前走と似た評価を受け、虎視眈々とレースへ臨みます。

レースは好位で進めるいつもの形。前目で先頭を窺いながら脚を溜めつつ進めると、残り400mを切った辺りから隣のサクラチヨノオーがスパート。それに続く形でメジロアルダンもスパートを仕掛けます。

残り200mを切ると、この2頭が抜け出し最後の一騎打ちへ。

   

前に出たのはメジロアルダン。内からサクラチヨノオーを交わし、残り100mで半馬身のリード。外からコクサイトリプルも来ていますが脚は残しており、この距離なら押し切れます。ダービー馬の栄光はもう目の前。

しかし、残り約50mでサクラチヨノオーがまさかの差し返し一度は明らかについた差を一気に取り戻すと、最後はグイッと一伸び。日本ダービー屈指の名勝負と言っても過言ではないこの差し返しは、メジロアルダンをクビ差退ける執念の走りとなりました。

   

ゴール寸前で2着となり、この雪辱を菊花賞で果たしたいところでしたが後に骨折が判明。復活に約1年を要します。しかし翌年のメイSで復帰すると得意の先行策で快勝、次走の高松宮杯も2着バンブーメモリーに2馬身半つけて完勝するなど能力の高さを見せつけます。

そして対戦相手は平成三強へ。休養明けの毎日王冠で2番人気に推されるも、相手はオグリキャップイナリワンと地方からきた怪物2頭。まさに試金石となる一戦でしたが、結果は2頭に遅れての3着。弾き返されます。

次走の天皇賞秋は更にスーパークリーク、同世代の皐月賞馬ヤエノムテキを加えた豪華なメンバーの中で3番人気に推され結果も3着と好走。着差も勝ち馬スーパークリークに0.1秒差と上々の内容でしたが、この後に今度は屈腱炎を発症。再び約1年の休養を余儀なくされます。

   

翌年秋に復帰初戦のオールカマーへ臨みますが、1番人気の期待に応えられず4着。しかし次走の天皇賞秋では差す形になり、先行したヤエノムテキのクビ差2着。復帰2戦目の好走に上昇気配が漂いますが、その後は思うような結果が出せず低迷してしまいます。

更に年明けには再度の屈腱炎を発症し、年暮れに復帰するもOP戦で6着と輝きは過去のものへ。次走のジャパンカップで12番人気の14着と大敗したのを最後に、競走馬を引退となりました。

◆ メジロアルダンについて

メジロアルダン・ウマ娘

   

第55回日本ダービーで惜しくも2着となったメジロアルダンですが、持っていた能力は本物で怪我さえなければ…という競走馬に多く見られる「最大の敵は怪我であった」競走生活を送りました。

特にメジロアルダンは休養期間が長く、「4戦→約1年休養→4戦→約1年休養→4戦→約10ヶ月休養→2戦」で引退しており、合間のレースも秋へ集中しています。

   

中距離運用がほとんどでしたが、メジロの代名詞であった「ステイヤー適性」があったのかは競走成績から計れず、春に出走が叶っていれば阪神大賞典天皇賞春など、長距離戦で才能が開花していたかも知れません。

・実際の結果から予想するIF

タマ・クリーク・オグリ

   

日本ダービー馬のサクラチヨノオーも同様に怪我に泣いており、ダービー以降は満足に出走ができませんでした。そこで、同馬の記事から引用した後のGⅠ結果を見てみます。(2,000m以上)

1着2着3着
1988:菊花賞スーパークリーク
3人気(8.9倍)
ガクエンツービート
7人気(19.5倍)
アルファレックス
18人気(116.9倍)
1988:天皇賞秋タマモクロス
2人気(2.6倍)
オグリキャップ
1人気(2.1倍)
レジェンドテイオー
9人気(31.3倍)
1988:ジャパンカップペイザバトラー
9人気(14.9倍)
タマモクロス
1人気(3.2倍)
オグリキャップ
3人気(6.9倍)
1988:有馬記念オグリキャップ
2人気(3.7倍)
タマモクロス
1人気(2.4倍)
サッカーボーイ
3人気(4.8倍)
1989:天皇賞春イナリワン
4人気(9.3倍)
ミスターシクレノン
16人気(148.7倍)
スルーオダイナ
1人気(3.0倍)
1989:宝塚記念イナリワン
2人気(4.8倍)
フレッシュボイス
10人気(25.7倍)
ミスターシクレノン
7人気(20.3倍)
1989:天皇賞秋スーパークリーク
2人気(4.5倍)
オグリキャップ
1人気(1.9倍)
メジロアルダン
3人気(5.5倍)
1989:ジャパンカップホーリックス
9人気(19.9倍)
オグリキャップ
2人気(5.5倍)
ペイザバトラー
6人気(8.6倍)
1989:有馬記念イナリワン
4人気(16.7倍)
スーパークリーク
2人気(3.1倍)
サクラホクトオー
3人気(12.6倍)
1990:天皇賞春スーパークリーク
1人気(1.5倍)
イナリワン
2人気(6.0倍)
カシマウイング
12人気(85.1倍)
1990:宝塚記念オサイチジョージ
3人気(11.4倍)
オグリキャップ
1人気(1.2倍)
ヤエノムテキ
4人気(11.7倍)
1990:天皇賞秋ヤエノムテキ
3人気(8.0倍)
メジロアルダン
5人気(10.7倍)
バンブーメモリー
4人気(8.9倍)
1990:ジャパンカップベタールースンアップ
2人気(6.2倍)
オード
9人気(15.9倍)
カコイーシーズ
3人気(7.3倍)
1990:有馬記念オグリキャップ
4人気(5.5倍)
メジロライアン
3人気(4.7倍)
ホワイトストーン
1人気(3.3倍)

 平成三強クラシックその他強豪

   

メジロアルダンは見て分かるように2度馬券内に食い込んでいます。そうでなくとも1990年の天皇賞秋までは(4-3-2-1)と安定感抜群、唯一の馬券外も4着と時代上位であったことが分かります。

1990年の天皇賞秋に差のない2着なので、ここまでは衰えが無いと考えると1990年の宝塚記念はチャンスだったかも知れませんね。それでも見ての通りの結果で、怪我がなくとも厳しい戦いであったことは容易に想像がつきます。

   

1988年組はサクラチヨノオー、メジロアルダン、サッカーボーイなどクラシックの有力馬が怪我でその後に活躍できないことが多い世代となっています。

しかしそれでもこの世代が頻繁にクローズアップされるのは、他のオグリキャップを始めとしたスーパークリーク、ヤエノムテキ、バンブーメモリーなど非常に濃い世代であったからでしょう。

因みに、知る人ぞ知る有馬記念激走のダイユウサクもこの世代です。

・メジロ家での立ち位置

メジロ一家・ウマ娘

   

メジロ家のお嬢様は複数いますが、どんな立ち位置になるのでしょうか。

ということで、実装済みメジロ家お嬢様の生まれ順は以下の通り。

生誕GⅠ実績
メジロアルダン1985/03/282着2回
メジロマックイーン1987/04/034勝
メジロパーマー1987/04/072勝
メジロライアン1987/04/111勝
メジロドーベル1994/05/065勝

GⅠ最多勝は意外かな? ドーベルなんですね。そして本題のアルダンは実績は劣るものの、一番のお姉さんポジションになります。男の概念はないので長女という表現でしょうか。

しかし改めて見るとマックイーン、パーマー、ライアンが同世代とは凄いですね。実際にオグリキャップのラストラン時の有馬記念は「ライアンに獲らせたい」意向でマックイーンの出走を見送ったというエピソードもありますし、レースの使い方が大変だったことでしょう。

   

そしてドーベルですが、お父さんはライアンですね。アルダンもおじいちゃんが理事長(未確定)だったりしますし、史実の血統からキャラクター関係を見るとより楽しく遊べそうです。

◆ まとめ


いかがだったでしょうか。サクラチヨノオーの記事と併せてお楽しみいただけると嬉しいです。

   

アルダン可愛いですよね。メジロ家のお嬢様では1番好きかも知れません。どの子もお嬢様してるんですが、アルダンが抜けてお嬢様してる気がします。

サクラチヨノオーがド根性娘なので、ペアとするなら良い関係ですよね。二人とも史実では日本ダービー後の活躍が難しかったので、IFの世界くらい輝いて欲しいなと思います。

サクラチヨノオーの記事はこちらです。良かったら一緒にご覧ください。

【史実回想】魂に呼びかけた渾身の騎乗 サクラチヨノオー#015
この記事では、ウマ娘プリティーダービーで登場するサクラチヨノオーについての解説を行います。エピソードから戦績の振り返り、そして日本ダービー。もしも競走馬として続いていたらと言うIFも考え、当時の強豪馬を織り交ぜた考察も行っています。ぜひご覧ください。

   

それでは今回は以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました。

error: Content is protected !!