【史実回想】春の京都に返り咲く名門の血 メジロブライト #032

ウマ娘

こんにちは。

気付けば11月も後半へ…本当に時間が過ぎるのを早く感じます。

さて今回は【史実回想】7頭目、メジロブライトをご紹介したいと思います。

メジロ家のご令嬢が登場ですが、一体どのような競走生活だったのでしょうか?

   

メジロ家に最も似合う春の盾。クラシックは譲ってもこれだけは譲れない―――

◆ 競走生活(1996/08~2000/10)

メジロブライト
生年月日1994年04月19日
両親父:メジロライアン
母:レールデュタン
性齢牡10歳 没
デビュー1996年08月31日
引退レース2000年10月08日
京都大賞典
競走成績25戦08勝
獲得賞金中央:約8億3,200万
GⅠ実績1998年:天皇賞春
現在―――――――――

   

1996年に父メジロライアンと母レールデュタンから誕生。

メジロライアンは1990年の日本ダービー2着馬。好走するも後一歩届かないレースが続きますが、翌年の1991年宝塚記念では、身内でもある名優メジロマックイーンを破り悲願のGⅠ制覇を果たしました。

レールデュタンは1985年にデビューした中央4勝馬で、父にマルゼンスキーを持ちます。生み出した13頭の産駒の内12頭はメジロの名を冠する馬で、メジロライアンの他に朝日杯3歳Sを制したメジロベイリーなどがいます。

  

   

スタートは1996年8月末。函館の芝1,800mでデビュー戦を迎えるも6頭中6番人気(単勝58.9倍)という低評価となります。しかしレースでは先頭を逃げた単勝1.2倍のパームシャドウを半馬身差で退け優勝、デビュー戦を勝利で飾ります。

次走のすずらん賞を2番人気の2着とすると、3走目ではデイリー杯3歳Sへ出走。7番人気と人気は上がりませんが、最後の直線で前を強襲。抜けた1番人気の国際的名牝シーキングザパールには差を付けられたものの、何とか2着を確保し力を示しました。

その後はラジオたんぱ杯3歳Sに出走し2番人気で優勝。3歳を上々の結果で終え翌年へ臨みます。

   

4歳のスタートは共同通信杯4歳S。実績から初めての1番人気(単勝1.6倍)に推されると、レースでも鋭く追い込み優勝。しかし次走のスプリングSでは再び抜けた1番人気に推されるも、前で進めた伏兵ビッグサンデーを捕らえきれず2着に敗れます。

そして世代上位を印象付けたまま、いよいよ三冠初戦である皐月賞がやってきます。

   

迎えた皐月賞では堂々の1番人気に。2番人気には弥生賞を勝利したランニングゲイルが支持され、3戦2勝2着1回と100%連帯のヒダカブライアンが3番人気へ。発走を待ちます。

レースが始まりゲートが開くと、スッと位置を下げここまで結果を残してきた後方へ。ここまで全て上り最速を記録し重賞を制してきた末脚一気の競馬を信じ、その時を待ちながら道中を進みます。

そして最後の直線に向くと、先頭には自分のペースで逃げた11番人気サニーブライアン。それを捕まえんと一気に末脚を爆発させますが、前が遠い。結局伏兵に逃げ切りを許すどころか、前で進めた馬も捕まえきれずまさかの4着。馬券内すら逃す敗北を喫してしまいます。

   

次走はそのまま日本ダービーへ。皐月賞で4着も距離が伸びて良くなると見込まれてか、再度の1番人気を獲得。相手には巻き返しを誓うランニングゲイル、皐月賞は都合が付かなかったシルクジャスティスなどが並び、雪辱の機会を待ちます。

レースが始まると再び後方策を取りますが、今回は早目の進出。4コーナーでは10番手の位置まで押し上げ、前を狙える位置から最後の長い直線へ。同じく後方一気を得意とするシルクジャスティスも同じように運んでおり、人気馬2頭が一気に前へと襲い掛かります。

しかしそれでも再びサニーブライアン。今度は終始先頭を逃げていた同馬が直線を向いても勢い衰えず、後続を突き放します。結局このままゴールへ飛び込みサニーブライアンは二冠達成。後ろから追い込んだメジロブライトは、最後にシルクジャスティスにも競り負け3着に敗れることに

   

その後は約4ヶ月の休養を挟み神戸新聞杯、菊花賞とクラシック戦線を戦いますが、破竹の4連勝で菊花賞を制したマチカネフクキタルに連続で敗れ2レースとも3着まで。無冠でクラシックを終えます。

しかし年末は国内最長競走であるステイヤーズSへ出走し2着に1.8秒を付ける大差勝ち。するとステーヤーとしての素質開花したのか、年を越して5歳になるとAJCC、阪神大賞典も連勝。GⅡ3連勝と勢いを付けた状態で春の大一番、天皇賞春へ向かいます。

   

天皇賞春は2番人気の単勝2.3倍となりますが、有馬記念を制した1番人気のシルクジャスティスも僅差の2.0倍。そして3番人気のステイゴールドは13.5倍となっており、完全な2強体制を形成します。

取った戦法は先行策。大きく逃げるファンドリリヴリアを見る形の2番手集団の中で脚を溜め、じっと勝機を待ちます。対するシルクジャスティスも似た展開でレースを進めており、互いの出方を窺いながらのレースが続きます。

   

最後の直線を向いて逃げたファンドリリヴリアのリードが無くなると、メジロブライトが満を持して外から強襲。勝負に出ます。呼応するように内からシルクジャスティスも脚を伸ばしてきますが、脚色の差が大きくあっという間に引き離し、最後は2馬身差の快勝。ついにGⅠ初優勝を果たしました

   

その後は宝塚記念に出走し11着としますが、休養の明けた秋は京都大賞典2着に天皇賞秋5着。師走の有馬記念では優勝したグラスワンダーまであと半馬身と迫る2着と好走しその年を終えます。

6歳シーズンは日経新春杯から始動し1着と好スタート。しかし続く阪神大賞典、天皇賞春は連覇を狙うも連続2着。更に次走の京都大賞典も2着と3戦連続2着。(全て上り1位、勝馬との差0.1秒という僅差だった)惜敗が続きます。

   

しかし以降は天皇賞秋の11着、有馬記念の5着と精彩を欠いたところで屈腱炎を発症。しかし現役を諦めず、そこから約10ヶ月の休養を経て出走した7歳の京都大賞典で8着としますが再びの屈腱炎。このタイミングで引退となりました。

◆ メジロブライトについて

ゲーム内ではメジロ家のご令嬢が増える形になっています。父がライアンということでライアンと親密な関係が描かれるのかなと思いますが、一部シナリオですでに登場しているらしいので、気になる方はそちらでご確認ください。

   

さて、メジロブライトを調べていて感じたのはレースの上りの時計です。要するにレース終盤にどれだけ速く駆けているかという話になる訳ですが、メジロブライトは16/25レースで上り最速を記録していました。

古馬になるといわゆる黄金世代が登場し、僅差で敗れてはいるもののスペシャルウィークに0.1秒差まで肉薄するなど、強い相手とも互角のレースを展開していました。

・競走生活から見る関係性

   

育成未実装なので、現役時代に競ったことのある実装済みウマ娘をまとめてみました。

メジロブライトマチカネフクキタルサイレンススズカエアグルーヴメジロドーベルセイウンスカイキングヘイローグラスワンダー
1997年
日本ダービー
3着(1人気)7着(11人気)9着(4人気)―――――― ――――――――――――――――――――――――
1997年
京都新聞杯
3着(2人気)1着(1人気)――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1997年
菊花賞
3着(2人気)1着(3人気)8着(1人気)――――――――――――――――――――――――――――――
1997年
ステイヤーズS
1着(1人気)――――――1着(1人気)――――――――――――――――――――――――――――――
1998年
宝塚記念
11着(2人気)――――――1着(1人気)3着(3人気)5着(6人気)――――――――――――――――――
1998年
京都大賞典
2着(1人気)――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1998年
天皇賞秋
5着(2人気)――――――中止(1人気)――――――――――――1着(4人気)――――――――――――
1998年
有馬記念
2着(3人気)13着(5人気)――以降――
スペシャルウィーク
5着(2人気)9着(7人気)4着(1人気)6着(10人気)1着(4人気)
1999年
阪神大賞典
2着(1人気)――――――1着(2人気)――以降――
テイエムオペラオー
――――――――――――――――――――――――
1999年
天皇賞春
2着(3人気)7着(4人気)1着(1人気)――――――――――――3着(2人気)――――――――――――
1999年
京都大賞典
2着(2人気)――――――7着(1人気)3着(3人気)――――――――――――――――――――――――
1999年
天皇賞秋
11着(3人気)――――――1着(4人気)――――――――――――5着(1人気)7着(9人気)――――――
1999年
有馬記念
5着(3人気)――――――2着(2人気)3着(5人気)――――――――――――――――――1着(1人気)
2000年
京都大賞典
8着(5人気)――――――――――――1着(1人気)――――――――――――――――――――――――

   

思ったよりも多かったのですが、よくよく考えると黄金世代と対決しているのでこうなるよなという内容です。長く見にくい場合は申し訳ありません。(1998年の有馬記念集まりすぎ…..)

戦った競走馬としてはサイレンススズカスペシャルウィークマチカネフクキタル辺りが特に多いようです。

シナリオのクラシック級では三冠がメインとなることが予想されますが(ブライトが三冠皆勤のため)、皐月賞と日本ダービーで作中キャラが好走していないので、マチカネフクキタルが勝利した菊花賞が特に取り上げられるのではないかと考えています。

   

因みに、アニメで名前が呼ばれ話題となったキンイロリョテイのモデルとされるステイゴールドが実は一番共に走った機会が多く、なんと11走も共に走っています。(画像左の子です)

◆ まとめ


いかがだったでしょうか。表が広く長く見づらいかもしれませんが、何卒ご容赦ください。

   

末脚自慢の競走馬でしたが惜敗が多く、結局GⅠタイトルは天皇賞春だけに留まりましたがその追い込みは様々なレースで強い印象を残しました。

特に阪神大賞典から天皇賞春にかけてのシルクジャスティスとの連戦は熱いものがあり、互いに末脚が武器と理解しているので前で進めたり内から仕掛けたりと、両陣営の勝利への意欲が存分に見られる良いレースだと思います。

最後にそのオススメの阪神大賞典を置いておきます。よろしければご覧ください。

   

それでは今回はここまで。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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