こんにちは。
【実装考察】第五弾です。音声配信などやることが増えた反面、こちらは約2ヶ月振りです。
今回は「シンボリクリスエス」。2002年に3歳ながら古馬を蹴散らし天皇賞秋、有馬記念と秋二冠を成し遂げた名門のサラブレッドです。
―――――漆黒の馬体から放たれる末脚は、瞬く間に加速し全てを置き去りにした。
◆ 競走成績(2001/10~2003/12)
シンボリクリスエス | |
生年月日 | 1999年1月21日 |
両親 | 父:クリスエス 母:Tee Kay |
性齢 | 牡 21歳没 |
デビュー | 2001年10月13日 |
引退レース | 2003年12月28日 有馬記念 |
競走成績 | 15戦8勝 |
獲得賞金 | 9億8,472万 |
GⅠ実績 | 2002年:天皇賞秋 2002年:有馬記念 2003年:天皇賞秋 2003年:有馬記念 |
両親共にアメリカ馬のアメリカ産競走馬。
父のクリスエスは1993年の北米リーディングサイアー(その年に最も産駒が賞金を稼いだ種牡馬)など、海外で結果を残している種牡馬です。
母のTee Kay は2007年に1,600万条件を勝ち上がったピサノデイラニなど、日本で走る産駒はいるものの、重賞制覇を成したのはシンボリクリスエスのみとなっています。
デビューは芝1,600m。ダートの本場アメリカの馬らしい大きな馬体はすでに540kgと他の馬が小さく見えるレースの中、4番人気ながらメンバー最速の上りを披露すると最後はクビ差捕らえ優勝。見事新馬勝ちを収めます。
※ この540kgは、結果として競走生活における最高馬体重タイ。
次の条件クラス(500万下)でも後方からの競馬で上り最速を連発しますが、いずれも最後に差し切れず、結局このクラスを勝ち上がるのにかかったレースは4戦。それでも1番人気で臨んだ6戦目の青葉賞では快勝し、夢の舞台である日本ダービーへの出走を勝ち取ります。
ここまで6戦すべてでメンバー最速の上りという、自他ともに認める驚異の末脚を引っ提げて挑む日本ダービーは3番人気の支持。上には皐月賞馬ノーリーズン、これまで7戦中6戦で上り最速を記録している同じく末脚自慢のタニノギムレットが並び、いざ一度きりの大勝負へ。
レースは最後の直線でバランスオブゲームがゴールドアリュールに交わされた辺りから激化。後方のタニノギムレットを警戒してか中団から仕掛けるシンボリクリスエス、いつもの後方から勝負するタニノギムレットなど、有力馬が一気に前へ襲い掛かります。
前では内から先頭に出たマチカネアカツキが押し切りを図りますが、それに外から並びかけたのはシンボリクリスエス。自慢の末脚を伸ばしゴールまでには差し切れそう、そんな残り約100mの攻防を制したのは更に外から強襲したタニノギムレットでした。
先頭に変わる勢いのシンボリクリスエスと競ることなく抜け出すと、そのまま1馬身差で優勝。逆にシンボリクリスエスは他の馬は差し切ったものの、完敗の2着に敗れました。
優勝したタニノギムレットの上り3Fはメンバー最速を記録しており、シンボリクリスエスは初めて末脚勝負に負ける形となりましたが、そこはまだまだ成長期。この後の夏を休養へ充て、秋の対古馬戦へと準備を進めていきます。
秋初戦は神戸新聞杯に出走すると、皐月賞馬ノーリーズンらを相手にせず1番人気に応え快勝。菊花賞へは進まず天皇賞秋へ向かいます。前年の牝馬二冠テイエムオーシャン、歴戦の菊花賞馬ナリタトップロードなどが集う中、3番人気の支持を受けたシンボリクリスエス。果たして。
レースは中団前目の6番手付近で進め最後の直線。外から飲み込む形で差し切ろうとするサンライズペガサスを内から狙い、残り約200mで先頭へ躍り出ます。それを目がけ後方からナリタトップロードが脚を伸ばしますが、もうゴールは目の前に。最後は3/4馬身差を付け見事優勝を果たします。
次走はジャパンカップへ出走。ここでは天皇賞秋の走りを評価され1番人気に推されますが、レースは予想外の展開に。
オッズ的には日本馬の三強と見られていたレースも、終わってみれば人気薄の海外馬の1着2着。日本勢はクビ差届かずのシンボリクリスエス3着が最先着という波乱の決着で、改めて競馬の難しさを知る結果となりました。
その後は有馬記念へ出走し、3歳ながら秋古馬三冠を皆勤賞。1番人気こそデビュー6連勝(GⅠ2連勝中)のファインモーションに譲りますが、レースでは残り1,000mを切って単騎逃げの形に持ち込んだ大穴タップダンスシチーを1/2馬身捕らえ優勝。秋の二冠を制し2002年を終えました。
※ この年の年度代表馬、最優秀3歳牡馬に選出されています。
2003年は約半年を経て宝塚記念から始動。有馬記念以来のレースながら単勝2.1倍の1番人気と高い支持を受けましたが、最後の直線で早目に先頭に立ったところを後続馬に差され5着と、競走生活で唯一の馬券外に終わります。
その後は昨年同様の秋古馬三冠路線へ。巻き返しを誓う初戦の天皇賞秋では再度1番人気に推されると、内から鋭く突き抜け外で追いすがるツルマルボーイを寄せ付けず完勝。史上初の連覇を達成します。
しかし次走のジャパンカップはタップダンスシチーの独壇場。シンボリクリスエスは単勝1.9倍と非常に大きな期待を集めますが、ここでは2着のザッツザプレンティにも遅れをとり3着に敗れます。
因みに、優勝したタップダンスシチーは先頭で逃げて9馬身差の大楽勝という結果でした。
そして引退レースの有馬記念。ジャパンカップ圧勝のタップダンスシチーや、翌年に秋古馬三冠を達成するゼンノロブロイなどが集いますが、シンボリクリスエスはその中で1番人気に推されます。
レースでは中団に付けると3コーナー過ぎから位置を押し上げ、早目先頭に立ったリンカーンをピッタリマークする形で最後の直線へ。ここから満を持して追い出すと、あっという間にリンカーンを置き去りにしそのまま独走。なんと9馬身差の圧勝で連覇達成、有終の美を飾りました。
2年連続で天皇賞秋、有馬記念を勝利した実績は高く評価されこの年も年度代表馬、最優秀4歳以上牡馬の栄誉に輝きます。2年連続の年度代表馬はシンボリルドルフ以来で、名門の底力を改めて感じる競走馬となりました。
引退後は種牡馬として活躍し、エピファネイアやルヴァンスレーヴなどの強豪馬を輩出しています。
◆ 実装済みのウマ娘との関連

2002年、2003年と秋古馬三冠路線を皆勤賞なので、この二年間の一線級とは大体顔を合わせていることになります。
逆に同世代の馬はいない印象。実際に2002年の日本ダービーに関して言えばウマ娘へ実装済みの競走馬は無しで、年代によって大きく実装数が異なるのもこのコンテンツの大きな特徴ですね。
もちろんシンボリの馬なのでルドルフ、シリウスとはメジロのウマ娘たちのような関係性になることが予想されます。また、2000年以降のシンボリの馬で一番の大物なので秘蔵っ子のような扱いになるかも知れませんね。
以下は史実の対戦馬一覧です。
| シンボリクリスエス | エアシャカール | アグネスデジタル |
2002/10/27 天皇賞 秋 | 1着(3人気) | 4着(6人気) | ―――――― |
2002/11/24 ジャパンカップ | 3着(1人気) | 12着(7人気) | ―――――― |
2002/12/22 有馬記念 | 1着(2人気) | 9着(7人気) | ―――――― |
2003/06/29 宝塚記念 | 5着(1人気) | ―――――― | 13着(3人気) |
2003/11/02 天皇賞 秋 | 1着(1人気) | ―――――― | 17着(4人気) |
2003/12/28 有馬記念 | 1着(1人気) | ―――――- | 9着(7人気) |
◆ 実装の可能性を考えた理由

シンボリクリスエスを取り上げた理由ですが、まとめると以下になります。
・シンボリの競走馬が実装済み(ルドルフ、シリウス)
・アグネスデジタルのSRサポートカード
一番の課題である馬名使用の許可は大丈夫そうなので、(クリスエスだけ使用許可が下りない理由をご存知の方はコメントで教えてくださると助かります)以上のプラス要素から実装の可能性に至りました。
次に、まとめスレ等でも話題になったのでご存知の方も多いかと思いますが、この説は強いと思ったのでシンボリの冠名が実装済み、この話題の2点で実装の可能性を感じました。
さて、まずはこちらをご覧ください。

この中にヒントが隠されているということが話題となっていました。
まずは首からかけているタオルですね。こちら「03小隊」と書かれているのですが、この03が「2003年」のことではないかという仮説です。まずは該当レースを考えてみましょう。
クリスエスの現役最終年である2003年は宝塚記念5着、天皇賞秋1着、ジャパンカップ3着、有馬記念1着の計4走であり、センターもしくはセンターに近いポジションでライブをすることが全てで決まっています。
ここから更に絞り込むと、「出走レースでは勝っても負けてもライブでお客さんに感謝を伝える」設定があるので、デジタルが共に出走していない唯一のレース=2003年ジャパンカップが浮上します。
このことから、このイラストは2003年ジャパンカップのウイニングライブではないか、という考えに至ります。
次に、これはシンボリクリスエスへ向けたイラストなのか、という考察です。
ウマ娘の勝負服は史実の馬を元に制作されており画像の中の「緑の服に赤いリボン」と実際のシンボリクリスエスの「緑基調に赤ラインの勝負服」。ちょっとこじつけですかね…。
といった点から、アグネスデジタルのサポートカードでもシンボリクリスエスを示唆していると考え、今後に実装があるのではないかと思いました。
◆ まとめ
いかがだったでしょうか。読み物として楽しんでいただければ幸いです。
2年連続で天皇賞秋→ジャパンカップ→有馬記念の出走するってあるにはあるんですが、最近は珍しいローテーションに入るんですよね。結果を出せる馬なら尚更に。
そもそも順調に怪我なく使えるか等の問題もありますし、その中で2年連続で秋二冠を連覇し年度代表馬も連続受賞したシンボリクリスエスは本当に名馬だと思います。
ラストランの有馬記念で完勝する馬は総じて名馬みたいなイメージありませんか..?
それでは今回はここまでです。またお会いしましょう。
コメント
シンボリクリスエスが来ない理由の一つに引退後に馬の権利を社台と半々にしているからという憶測があるようです