こんにちは。
3月となり一気に気温も競馬も熱くなってきた気がします。クラシックまであと僅かです。
今回は「弥生賞」。賞金の足りてない馬は優先出走権が欲しいレース、勝負を賭けます。
それでは、今回もよろしくお願いします。
◆ コース・出走馬紹介

・コース説明
まず最初は、報知杯弥生賞ディープインパクト記念について説明します。
弥生賞(GⅡ) 中山競馬場 2,000m 芝/右 1着賞金:5,400万
中山競馬場で行われる2,000mの3歳限定戦です。2歳GⅠホープフルSと同じ中山2,000mで行われ、皐月賞と同じコースを走る重要な参考レース。3着以内には皐月賞への優先出走権が与えられるため、賞金順での出走が厳しい馬は3着以内に入り切符を手にするため仕上げてきます。

スタートは4コーナーを回った地点から。スタンド前を通過し1コーナーまでの約400mの間に先行争いが繰り広げられ、コーナーへ入っていきます。高低差がありタフなレースになることも多く、スピードと同様にスタミナも求められます。
最後の直線は約290m。最後の直線が短いため先行策を取る馬が有利とされ、切れ味よりも長く良い脚をいかに持続させられるかが鍵となります。
しかし弥生賞の近年のトレンドは、中団から後方にかけての待機策から一気の捲り。前で押し切る競馬が強いのは間違いありませんが、4コーナーからの末脚勝負でも結果が出ているので上り時計が優秀な差し馬にも十分注意しましょう。
・出走馬紹介
次に出走馬の紹介です。人気順ではなく、馬番順で記載します。
馬番 | 馬名 | 性齢 | 負担重量 | 騎手 | ポイント | |
1枠 | 1 | ジャスティンロック | 牡3 | 56.0 | 川⽥ 将雅 | 距離合うも初中山。父はここで2着 |
2枠 | 2 | メイショウゲキリン | 牡3 | 56.0 | 横⼭ 武史 | 近走安定。逃げて皐月賞へ繋ぐ |
3枠 | 3 | リューベック | 牡3 | 56.0 | 池添 謙⼀ | 相手強化で分が悪い。逃げどこ迄 |
4枠 | 4 | アケルナルスター | 牡3 | 56.0 | 菅原 明良 | 重賞連敗。力足りないか |
5枠 | 5 | マテンロウレオ | 牡3 | 56.0 | 横⼭ 典弘 | 鞍上好調で距離も◎。差し狙う |
6枠 | 6 7 | ボーンディスウェイ ドウデュース | 牡3 牡3 | 56.0 56.0 | ⽯橋 脩 武 豊 | 強気に先行。得意の中山なら 無敗の2歳王者。ここは通過点 |
7枠 | 8 9 | ラーグルフ インダストリア | 牡3 牡3 | 56.0 56.0 | 丸⽥ 恭介 ⼾崎 圭太 | 舞台合う。先行押し切り狙い 前走完勝。底見せず上位候補 |
8枠 | 10 11 | アスクビクターモア ロジハービン | 牡3 牡3 | 56.0 56.0 | ⽥辺 裕信 M.デムーロ | 前走と同舞台。ここでも期待 後方待機。一気に飲み込むか |
全て3歳牡馬ということで斤量差無しの56.0kg出走。ガチンコ勝負です。
前日1番人気は3戦3勝ドウデュース。武豊騎手が念願だった朝日杯FSを制したことも記憶に新しい無敗の2歳王者が、無敗の皐月賞馬を目指し王道の前哨戦へ臨みます。
しかしそこは弥生賞、他の馬も譲りません。前走の中山で快勝し底を見せないインダストリア、アイビーSでドウデュースと接戦を演じたアスクビクターモア、重賞を勝っているジャスティンロックにマテンロウレオなど。そして、3枚の皐月賞への優先出走権の行方も大注目となっています。
後述するデータを、こちらの出馬表と照らし合わせながら皆さんも予想を立ててみてください。
◆ 様々な傾向

では次に、過去10年の傾向を見てみましょう。
・人気別の着順
まず最初に、人気別の着順を見てみましょう。
| 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 4 | 2 | 0 | 4 | .400 | .600 |
2番人気 | 3 | 1 | 2 | 4 | .300 | .600 |
3番人気 | 0 | 1 | 2 | 7 | .000 | .300 |
4~9番人気 | 3 | 5 | 5 | 47 | .050 | .216 |
10番人気以下 | 0 | 1 | 1 | 25 | .000 | .074 |
1番人気と2番人気が安定していますね。3番人気は苦戦が続きます。
皐月賞の前哨戦に弥生賞を選択するのが王道ということで、新馬勝ちから2歳王者まで毎年多彩なメンバーが集まるレース。そのため上位人気はある程度実力の証明が済んでいるケースが多く、高い水準で安定した結果を残す傾向があるようです。
穴馬に関しては4番人気~10番人気が来ているようです。今年は11頭立てなのでほぼ対象ですが、上位人気だけで決まるとは考えにくい数字です。特に今年は重賞で結果を出している馬でも二桁オッズになっていたりするので、良いと思った馬は人気に関係なく狙ってみましょう。
・枠の相性
枠別の成績はこのようになっています。
| 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 勝率 | 複勝率 |
1枠 | 1 | 0 | 0 | 9 | .100 | .100 |
2枠 | 0 | 1 | 1 | 9 | .000 | .182 |
3枠 | 1 | 1 | 4 | 5 | .091 | .545 |
4枠 | 1 | 1 | 3 | 7 | .083 | .417 |
5枠 | 0 | 2 | 0 | 13 | .000 | .133 |
6枠 | 2 | 0 | 0 | 16 | .111 | .111 |
7枠 | 1 | 5 | 1 | 13 | .050 | .350 |
8枠 | 4 | 0 | 1 | 15 | .200 | .250 |
勝率こそ大外枠ですが、3枠4枠の複勝率が突き抜けています。
しかし大外枠の好走も調べてみると3/4で有力馬の結果と、枠による恩恵はそれほど大きくないかも知れません。逆に3枠と4枠で好走した馬を見てみると中位人気の馬が多く、この辺りに入った人気の控えた馬は狙い目かも知れません。
苦しそうな枠を探すと内の1枠2枠が厳しい数字が並んでいます。明日は良馬場が濃厚なので前走のように行くか分かりませんが、2枠のメイショウゲキリンは積極策で活路を見出す馬なので、ロスなくペースをコントロールしチャンスを掴みたいところですね。
・脚質
おおよその脚質傾向はこのような感じです。
| 1着 | 2着 | 3着 |
逃げ | 1 | 1 | 0 |
先行 | 4 | 4 | 6 |
差し | 4 | 3 | 4 |
追込 | 1 | 2 | 0 |
※ 追込は4コーナー通過が後方の馬を適用しています。
先行と差し強いです。逃げと追い込みはハマれば程度に考えましょう。
最後の直線が短い中山で頻繁に見られる先行押し切りがここでも窺えますね。しかしメンバー上り最速の馬が捲るように4コーナーで仕掛け捲り切るシーンも少なくなく、自身のポジションと脚質が噛み合った馬が勝利するといったところでしょうか。
今回のメンバーは中山経験のある馬が多いですが、その中でも外枠から3頭インダストリア、アスクビクターモア、ロジハービンは末脚も優秀。特にインダストリアは前走の中山ジュニアCでメンバー最速の上りを見せ完勝。今回は好勝負と見ています。
・臨戦過程など
朝日杯にホープフルSと2歳王道路線から参戦が多いレースです。そんな2歳戦線を戦い抜いてきた馬に対し、違う路線やデビューの遅れた馬が合流。文字通り皐月賞の前哨戦と相成ります。
実戦感覚に関しては朝日杯1着のドウデュース、ホープフルSで3着のラーグルフ、5着のボーンディスウェイが今年初の競馬。しかしこの中で後者の2頭は収得賞金に不安が残るため、ここでの3着以内(優先出走権)を狙える調整をしているものと思われます。
血統はディープインパクト、ハーツクライ産駒が成績優秀。対象馬はドウデュース、アスクビクターモア、マテンロウレオ、ボーンディスウェイとなっています。
◆ 結論

予想として選んだ馬が以下になります。(人気は 03/06 00:00時点)
・インダストリア 2番人気
・マテンロウレオ 5番人気
・ロジハービン 6番人気
・ラーグルフ 7番人気
このようになりました。ドウデュースとインダストリアは外れないと考えており、残りの3頭は中山実績や末脚など色々な理由から選択しました。
そして以下が最終的な印となります。
「昨年は的中率が約10.5%だった」事実も上手く活用していただき、ご自身の予想の一助としてくだされば幸いです。(ブログ予想:今年度成績:1勝7敗)
買い方の想定としては、3連複5頭BOXで10点勝負となります。(今年はこれで固定します!)
○ ドウデュース 1番人気
▲ ラーグルフ 7番人気
△ ロジハービン 6番人気
△ マテンロウレオ 7番人気
本命はインダストリア。前走のジュニアCは非常に良好で底を見せず、距離延長も血統的に問題無しと判断。成長にも期待。対抗はドウデュースで、流石に無敗の2歳王者は崩れないと予想。インダストリアとの2強を形成と考えています。
後は中山2,000mなら世代上位の相性にパフォーマンスが可能と思いラーグルフ、大外から末脚一閃の戦法が鞍上のデムーロ騎手と噛み合いそうなロジハービン、きさらぎ賞と鞍上の勢いそのままに好走しそうなマテンロウレオを選択しました。
無敗の4戦4勝で皐月賞となれば盛り上がり間違いなしですが、果たしてどうなるでしょうか。
◆ まとめ
いかがだったでしょうか。使えそうだと思った情報だけ活用してください。
ドウデュースの走りに注目が集まりますが、私個人としてはインダストリアなんですよね…いや、本当に末脚もキレますしチューリップ賞のナミュールみたいな競馬になるのではと思っています。
しかし月末に高松宮記念が行われればもうそこから大阪杯に桜花賞、そして皐月賞と一気に春のGⅠシーズンが幕を開けます。私の特大の楽しみはイクイノックスですが、どんなドラマが待っているのか本当に楽しみでなりません!
今回は以上となります。最後まで読んでいただきありがとうございました。