【質問箱】ウマ娘たちの「二つ名」の元ネタって?(2/5) #021

ウマ娘

こんにちは。

今回は質問箱にいただいた内容についての回答記事(2/5)になります。

少しずつ「どう解釈すりゃいいのよ…」となってきますが、そこは雰囲気でなんとかお願いします。

それでは続きに参りましょう。

◆ キャラクター別「二つ名」の由来

・ゴールドシップ「破天荒」

   

話しだせばキリがない競走馬ですが、まず言うべきは間違いなく名馬と呼べる戦績を残していること。

ゴールドシップ
戦績27戦13勝(国内)
GⅠ実績6勝
2012年:皐月賞
2012年:菊花賞
2012年:有馬記念
2013年:宝塚記念
2014年:宝塚記念
2015年:天皇賞春
獲得賞金13億9,776万円
二桁着順3回(国内)
レース人気1番人気:15回
2番人気:10回
3番人気:01回
4番人気:01回

人気を見て分かるように、ほとんどが1番人気か2番人気という高い支持を常に集めていました。この時代はオルフェーブルジェンティルドンナを始めとした名馬が多く活躍しており、その中で常に上位人気を得ることは、本当に人気がなければ実現しないものでした。

また、14着、15着、10着と大敗するのもこの馬ならでは。特に2013年~2014年はジェットコースターのような成績だったので、当時馬券を買っていた人は買うタイミングに苦労したのではないでしょうか。

   

そして暴れる、蹴る、噛みつくなど気性の激しさが何より有名で、象徴的なレースが2015年の宝塚記念。ゲートで見事な直立を披露し結果も15着と酷いものでしたが、次走のジャパンカップで2番人気に推される辺り、やはりファンに愛されていたのでしょう。

・ウオッカ「常識破りの女帝」

   

まず思い浮かぶのは牝馬での日本ダービー制覇でしょう。64年振り3頭目と言いますが、過去の2頭は1937年と1943年の話であり、戦後の日本競馬としては初めての出来事になります。

また、父のタニノギムレットとの父娘ダービー制覇は史上初であり、この記録は未だにウオッカのみとなっています。また、その後のローテーションも宝塚記念→秋華賞→エリザベス女王杯→ジャパンカップ→有馬記念と3歳牝馬では非常に珍しい内容でした。

   

その後も、3歳牝馬の有馬記念ファン投票1位ダービー馬の安田記念制覇、牝馬の生涯獲得賞金を更新、GⅠ7勝、東京競馬場の古馬GⅠ全制覇3年連続での有馬記念ファン投票1位2年連続での年度代表馬など多くの史上初、タイ記録などを樹立。

牝馬として牡馬と互角以上に渡り歩いた姿は、まさに「常識破りの女帝」そのものでした。

・ダイワスカーレット「ミスパーフェクト」

   

これは戦績からですね。12戦8勝2着4回、連帯率100%で牝馬ですからミスパーフェクトです。7/12戦は牡馬混合、しかも3歳牝馬ながら古馬に混じり有馬記念で2着を含みますから能力が極めて高かったことが分かります。

   

引退後の話をすると、ダイワスカーレットといえば女の子しか生まないことで有名で2010年~2020年まで全て牝馬のお子さんでした。しかし2021年はついに男の子が誕生、父もロードカナロアと期待は大きくその活躍が今から待たれます。

・グラスワンダー「不死鳥」

  

競走生活の中で骨折や筋肉痛、引退の理由となる再度の骨折など常に怪我と隣り合わせながらグランプリ3連覇など、大舞台で結果を残していたことから付けられたと考えます。

怪我に泣く競走馬はとても多いですが、グラスワンダーの場合制したレースや対戦相手が他の馬に比べレベルが高く、不死鳥との二つ名になったのではないでしょうか。

   

黄金世代と言われスペシャルウィークとの話題がよく上がりますが、実はスペシャルウィークと走るのが一番最後だったりします。初顔合わせがエルは4歳の毎日王冠、ウンスとキングは4歳有馬記念、そしてスペが5歳の宝塚記念です。

古馬になってからバチバチに競う2頭ですが、出会うのは思ったより遅かったんですね。

・エルコンドルパサー「怪鳥」

  

馬名がペルー民謡「コンドルは飛んでいく」由来と言われており、コンドルが翼を広げると3mを越えることもあることから付いた二つ名だと思います。

また、ペットのマンボくんも父のキングマンボのマンボであったり、南米の音楽であったりと複数の理由から命名されていることが予想されます。

   

戦績も11戦8勝2着3回と非常に優秀で、4歳(現3歳)のジャパンカップでは同期ダービー馬スペシャルウィークや、女帝として君臨していたエアグルーヴを抑えて優勝。古馬になっては仏サンクルー大賞優勝、凱旋門賞2着など、怪鳥の二つ名に相応しい結果を残しています。

・エアグルーヴ「女帝」

  

牡馬に勝てる牝馬が少なかった時代に牡馬と対等に競い牝馬には約2年先着を許さず、1997年には年度代表馬にも選ばれた活躍ぶりから付いた二つ名でしょう。

競走生活で唯一の大敗を喫した(10着)秋華賞はよく話題にされるフラッシュ事件のレース。体調が芳しくない中でフラッシュによるパニック状態での出走、10着と大敗した上にレース後には骨折が判明と、踏んだり蹴ったりのレースでした。

   

最終年、6歳で出走したエリザベス女王杯で長らく負けていなかった牝馬相手に敗戦するも、相手はGⅠ5勝を挙げる名牝メジロドーベル。一時代を築いた女帝の走りは、確実に続く牝馬たちの力になっていたことでしょう。

・マヤノトップガン「変幻自在」

   

前からでも後ろからでも競馬ができる脚質から付いた二つ名ですね。特にラストランとなる天皇賞春は、それまでと一転して後方から進め見事な差し切りでレコードVですから、見ていた全ての人間は度肝を抜かれたことでしょう。

戦績に関しても大舞台が軒並み長距離であることから名ステイヤー(これは間違いない)である話は広く知られていますが、条件戦時代にダートでも一定の走りを見せていたことから、ダートや短距離にも対応が可能な馬でした。

   

また、マーベラスサンデーサクラローレルと3強を形成していたのも有名ですね。サクラローレルの実装は本当に待たれるところなので、良かったら以下からどんな馬か見てみてください。

【実装考察】怪我に復活、そして怪我。その果てに待つ栄光とは サクラローレル #007
この記事では、新しくウマ娘に実装されそうだと思った競走馬を個人的にまとめています。今回はサクラローレルです。プロフィールや実装済みのウマ娘との関係、考察などをなるべく簡潔にまとめました。様々な理由で実装されていない競走馬も多くいますので、読み物程度にお楽しみいただけたら幸いです。

・スーパークリーク「高速ステイヤー」

   

勝ち鞍は菊花賞、天皇賞秋、天皇賞春、京都大賞典連覇など。武豊騎手に菊花賞で初めてのGⅠタイトルをもたらした競走馬として有名で、長距離馬イメージが非常に強いですが中距離も対応できます

   

さて本題の「高速ステイヤー」ですが、分かりやすい目安としてレコード記録を樹立しているのは1989年の京都大賞典のみです。GⅠ舞台ではレコードタイムは出ていません。

ウマ娘の実装が多い1985年~2000年辺りの菊花賞、天皇賞春の優勝タイムと比較してみましたが、平均程度のタイムになっており、突出している訳ではありませんでした。

   

加えてそのようなエピソードも確認できなかったことを含め、「高速ステイヤー」という二つ名は史実の「数字」ではなく「走りの印象(恐らく菊花賞)」に基づいた二つ名だと思います。

・メジロライアン「麗しき実力者」

   

戦績を通して見ると「大舞台での惜敗」が目立つ反面、500kgを越す重厚な馬体がギャップを生み、特に女性への人気が高い馬でした。また、短くそろえられたライアンカットも実際に行われていたエピソードとなっています。

同馬を語るのに欠かせないのが同期であり身内のメジロマックイーン。ステイヤーとして君臨するマックイーンの影を歩むように結果が出ないライアンでしたが、1991年の宝塚記念でマックイーンを破り優勝。悲願のGⅠタイトルを手にします。

   

結局GⅠはこの1勝のみで終わりますが、鞍上の横山騎手は「自分が上手ければ結果は違っていた」と語っており、ライアンがもっとやれたことを度々口にしていました。

JRA ヒーロー列伝コレクション煽り文句:本当の強さは、誰も知らない。

◆ まとめ

   

質問箱にいただいた内容より、今回は10/46~18/46の紹介です。

   

個人的にすごいと思ったのが、エアグルーヴの強さですね。年度代表馬となった1997年の秋古馬三冠路線は1着、2着、3着となりますが2着、3着はタイム差0.0、0.1しかありませんでした。

牡馬優勢の時代に19戦走って4着以下が2度、掲示板を外したのは秋華賞のみという安定感でしたので、ゲーム内のキャラクターも納得だなと思いました。

   

今回は以上になります。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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