【日経新春杯 GⅡ】年一番のGⅡ競走。ハンデ戦を制する馬とは #49

JRAレース

こんにちは。

新年を迎えて2週間、体は日常に慣れましたでしょうか。今年も頑張っていきましょう。

今回は「日経新春杯」。ハンデ戦ということもあり、一波乱起こるかも知れませんね。

それでは、今回もよろしくお願いします。

◆ コース・出走馬紹介

寝転ぶ馬

・コース説明


まず最初は、日経新春杯について説明します。

日経新春杯(GⅡ) 中京競馬場 2,200m 芝/左 1着賞金:5,700万

   

中京競馬場で行われる2,200mの4歳以上ハンデ戦です。ハンデをもろともしない実力馬もいれば、軽ハンデを活かし激走する穴馬もいる難解なレースで、過去の勝ち馬にはメジロブライトやステイゴールドなどがいます。

スタートは4コーナー付近から。ゴール前の急坂を一度上り、そこからぐるっと1周して戻ってくるコース。全体的な高低差が大きくないことに加え、向正面からゴール手前まで緩やかな下りが続くためスピードに乗りやすく、後方の強襲も珍しくありません。

   

最後の直線は約410m。上記している最後の急坂は高低差が約2mあり、先行馬はスタミナ配分を間違えるとここで大きく減速してしまいます。

昨年の結果を見ると、優勝したショウリュウイクゾは3番手からの競馬でしたがそれ以外の馬は比較的後ろからの競馬。最後方からメンバー最速で追い込んだミスマンマミーアが2着に入っている点を見ても、末脚の鋭い馬は押さえておくべきでしょう。

・出走馬紹介


次に出走馬の紹介です。人気順ではなく、馬番順で記載します。

馬番馬名性齢負担重量騎手ポイント
1枠1
2
モズナガレボシ
クラヴェル
牡5
牝5
55.0
54.0
松⼭ 弘平
横⼭ 典弘
休み明け3戦目。初中京合えば
好走続き。末脚一閃
2枠3
4
マイネルウィルトス
ステラヴェローチェ
牡6
牡4
56.0
57.0
川須 栄彦
M.デムーロ
重賞通用。きっかけ一つか
有馬記念4着。実力上位も疲労気になる
3枠5
6
ロードマイウェイ
ヤシャマル
牡6
牡5
56.0
54.0
幸 英明
松⽥ ⼤作
戦績低迷。流れに乗れれば大駆けも
重賞の壁。軽ハンデ活かしたい
4枠7
8
アフリカンゴールド
フライライクバード
騸7
牡5
55.0
55.0
国分 恭介
武 豊
前走久々の好走。先行競馬で光差す
2走前に同条件で快勝。充実期
5枠9
10
マイネルフラップ
ヨーホーレイク
牡6
牡4
53.0
55.0
国分 優作
川⽥ 将雅
戦法定まらず。勝ち筋見えぬ
約7か月半振り。いきなりどうか
6枠11
12
ショウナンバルディ
エフェクトオン
牡6
牡6
57.0
53.0
坂井 瑠星
秋⼭ 真⼀郎
逃げ必勝も57kg。息持てば
差して味。展開向いて勝機
7枠13
14
トップウイナー
プレシャスブルー
牡6
牡8
55.0
55.0
和⽥ 翼
勝浦 正樹
芝変りも力不足。見送りか
後方待機。割り切って追込勝負
8枠15
16
ダノンマジェスティ
トラストケンシン
牡7
牡7
55.0
53.0
岩⽥ 望来
池添 謙⼀
中京○。同条件も2戦2勝と距離も良し
前走好感。大外一気に差し切り狙う

   

ハンデ戦のため53.0~57.0kgとなり、トップハンデはステラヴェローチェとショウナンバルディに。

1番人気が想定されるのは昨年のクラシックで好走、有馬記念でも4着と存在感を示したステラヴェローチェ。初の古馬戦でも通用すると高い支持を集めていますが、気になるのは疲労の抜け具合。トップハンデと重ねてレースへの影響が懸念されます。

   

他にはジャパンカップ2着のオーソリティが勝利したアルゼンチン共和国杯3着のフライライクバードや日本ダービー以来のレースとなる素質馬ヨーホーレイクなどに注目。

更には紅一点の追い込み馬クラヴェルに、重賞で力を付けてきたマイネルウィルトスなどが優勝争いに絡んできそうです。

   

後述するデータを、こちらの出馬表と照らし合わせながら皆さんも予想を立ててみてください。

◆ 様々な傾向

パソコンやデータ

では次に、過去10年の傾向を見てみましょう。

   

また、今回の日経新春杯は2020年まで京都開催、2021年から中京開催となった背景があります。そしてこのような場合、同じ条件で開催されている他重賞を参考にするのですが、中京2,200mで開催される古馬重賞がありません。

ということで

・人気→過去10年の日経新春杯
・枠・脚質→過去10年の愛知杯(古馬・ハンデ戦・中京2,000mと牝限定、200mの短縮以外一致)

から見ていきます。(愛知杯は2015年に休止があるため実質9年分)

・人気別の着順

   

まず最初に、人気別の着順を見てみましょう。(日経新春杯

1着2着3着着外勝率複勝率
1番人気4303.400.700
2番人気3106.300.400
3番人気0118.100.200
4~9番人気23847.033.217
10番人気以下12152.018.071

1番人気は安定した結果を残しています。2番人気も悪くない中、3番人気は苦しいですね。

   

過去にシュヴァルグランやグローリーヴェイズなど後のGⅠ馬が出走したことがありますが、ハンデ戦ということもあり基本的に突き抜けた馬は出走しません。その中でこの傾向なので、ハンデ込みでも1番人気は信用して良いと考えます。

穴馬に関しては、52.0kg以下の馬が頑張っている傾向が強いようです。しかし、今回は最軽量で53.0kgとトップハンデに対し4.0kgのアドバンテージで、例年より斤量差は大きくありません。

このことから、今回は斤量差をそこまで強く見ないで良いのではないかと思います。

・枠の相性

   

枠別の成績はこのようになっています。(愛知杯

1着2着3着着外勝率複勝率
1枠01114.000.125
2枠10214.059.176
3枠22014.111.222
4枠12213.056.278
5枠10116.056.111
6枠20016.111.111
7枠13118.043.217
8枠11220.042.167

全体的にばらけている印象ですが、中枠が比較的良好に見えます。

   

前目で脚を残せていた場合そのまま押し切ることがあり、実際に昨年の日経新春杯で優勝したショウリュウイクゾは先団の良い位置から脚を伸ばし完勝しています。

しかし、追い込みに徹し最後方から大外を回してきたミスマンマミーアが2着に飛び込んできたように、レースとしては後ろからの競馬が有利の傾向が出ています。(後述)

このことから、馬の使える脚の持続力や瞬発力を考慮しながら「この馬ならこの位置からでないと届かない、そう考えた時に今回の出走馬の中でどの位置になるだろう」など、展開予想と馬の特徴を一緒に考えてみましょう。

・脚質

   

おおよその脚質傾向はこのような感じです。(愛知杯

1着2着3着
逃げ121
先行313
差し253
追込312

追込は4コーナー通過が後方の馬を適用しています。

   

後方の馬が安定した結果を残す傾向にあるようです。

最後の末脚勝負になる傾向が強いことから、必然的に前目で押し切りを図りたい馬は不利な形となっています。逃げる馬は苦戦を余儀なくされるでしょう。

   

そう考えた時に注目したいのは上り時計の速い馬、末脚自慢の馬ですね。出馬表には出走馬のレース毎の結果が近4走まで記されており、その各レース結果の右下に【3F 33.3】などと書かれている部分があります。その数字が、上り時計と呼ばれる指標になります。

そして、近4走で速いと言える上り33秒台を使っているのがクラヴェル、ステラヴェローチェ、ロードマイウェイ、ヤシャマル、ヨーホーレイク、プレシャスブルー。しかし、前目で34.2と早目の脚を使って好成績を残しているフライライクバードも注意しましょう。

   

東京のように時計の出やすい競馬場、中山のように時計の出にくい競馬場と全ての競馬場で出される上り時計は決して一律ではありません。あくまで目安として参考にすることをオススメします。

・臨戦過程など

   

菊花賞や有馬記念、グレイトフルステークスなど長距離路線の馬が参戦してくる傾向が強いですそしてこれらのレースから参戦した馬が過去10年で6勝と、ステイヤータイプが活躍するレースになります。

しかし上記したレースから参戦する出走馬はステラヴェローチェのみ。あまりに少ないので、過去4走で2,400m以上を走っている馬まで広げるとフライライクバード、ヨーホーレイク、マイネルウィルトス、エフェクトオン、ロードマイウェイが対象となります。

   

そしてステラヴェローチェについて現在話題となっているのが「重馬場向きではないか」という話。明日が良馬場濃厚なので、こちらについて軽く見てみると以下の通り。

距離馬場人気着順
有馬記念2,500m34
菊花賞3,000m24
神戸新聞杯2,200m不良21
日本ダービー2,400m93
皐月賞2,000m稍重63
共同通信杯1,800m15
朝日杯FS1,600m22
サウジRC1,600m不良31
2歳新馬1,600m稍重21

この結果をどう受け止めるかはご自身の判断となりますが、私は良馬場の有馬記念で差のない4着に入った地力の方を信じたいと思います。

◆ 結論

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予想として選んだ馬が以下になります。(人気は 01/15 20:00時点)

・ステラヴェローチェ 1番人気
・ヨーホーレイク   3番人気
・クラヴェル     4番人気
・マイネルウィルトス 5番人気
・プレシャスブルー  11番人気

このようになりました。ステラヴェローチェが軸になって紐が荒れればといった予想で、プレシャスブルーは4戦して2着3回3着1回と複勝率100%の勝浦騎手に乗り替わったので穴で指名しました。

   

そして以下が最終的な印となります。

「昨年は的中率が約10.5%だった」事実も上手く活用していただき、ご自身の予想の一助としてくだされば幸いです。(ブログ予想:今年度成績:0勝1敗)

買い方の想定としては、3連複5頭BOXで10点勝負となります。(今年はこれで固定します!)

◎ ステラヴェローチェ  1番人気
○ クラヴェル      4番人気
▲ ヨーホーレイク    3番人気
△ マイネルウィルトス  5番人気
☆ プレシャスブルー   11番人気

   

本命はステラヴェローチェ。実績、実力共に他の馬より頭一つ抜けている印象で、順当に勝利を収めると予想します。対抗はクラヴェル。勝ち切れない僅差続きの内容ですが、舞台を問わず追い込める末脚は魅力。騎手との息も合っているので、そろそろ勝っても良い頃。

後は久しぶりの競馬も秘めた素質に期待したいヨーホーレイク、力を出せれば馬券内も見えるマイネルウィルトス、末脚も上々で相性の良い騎手に戻ったプレシャスブルーを選びました。

   

個人的にはステラヴェローチェに天皇賞春を獲って欲しいので、ここは負けずに行って欲しい。

◆ まとめ


いかがだったでしょうか。使えそうだと思った情報だけ活用してください。

   

ステラヴェローチェが早速始動ですね。今年は4歳馬がGⅠ舞台で何勝するのかに注目していますが、5歳以上の馬にも意地を見せて欲しいですね。有力馬がごっそり引退したので、どの馬にもチャンスがあります。

あと新しいウイルスが心配ですね。落ち着いてきていたので今年は競馬場へ行きやすくなるものと思っていましたが雲行きが怪しくなってきました。今後の動向を見守りましょう。

   

今回は以上となります。最後まで読んでいただきありがとうございました。

   

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