こんにちは。
一気に梅雨っぽくなって雨ばかり…外に出るのも億劫ですね…。
となれば週末は家で競馬を、ということでラジオNIKKEI賞の記事になります。
春のメインに間に合わなかった馬たちが、秋へ向けて賞金加算すべく梅雨の福島を走り抜けます。
今回も、よろしくお願いします。
◆ コース・出走馬紹介

・コース説明
まず最初は、ラジオNIKKEI賞について説明します。
ラジオNIKKEI賞(GⅢ) 福島競馬場 1,800m 芝/右 1着賞金:3,800万
福島競馬場で行われる1,800m戦です。3歳限定競走に加えハンデ戦となるため、堅い決着よりは荒れ気味の決着が目立ちます。
コースはスタートして間もなくコーナーに入るので、逃げ馬の先頭争いとなります。その後は大きなアップダウンはなく最後の直線も短いため、前残りの傾向が強いです。
・出走馬紹介
次に出走馬の紹介です。人気順ではなく、馬番順で記載します。
馬番 | 馬名 | 性齢 | 負担重量 | 騎手 | 補足 | |
1枠 | 1 2 | デルマセイシ ヴァイスメテオール | 牝3 牡3 | 51.0 54.0 | 菅原 明良 丸山 元気 | 1勝クラス勝ち プリンシパルS(L)4着 |
2枠 | 3 4 | アサマノイタズラ プレイイットサム | 牡3 牡3 | 56.0 54.0 | 嶋田 純次 M.デムーロ | スプリングS(GⅡ)2着 1勝クラス(特別)勝ち |
3枠 | 5 6 | ボーデン リッケンバッカー | 牡3 牡3 | 55.0 56.0 | 武藤 雅 幸 英明 | スプリングS(GⅡ)3着 NHKマイルC(GⅠ)4着 |
4枠 | 7 8 | シュヴァリエローズ ロードトゥフェイム | 牡3 牡3 | 55.0 53.0 | 吉田 隼人 木幡 巧也 | 若葉S(L)2着 スプリングS(GⅡ)8着 |
5枠 | 9 10 | スペシャルドラマ ワールドリバイバル | 牡3 牡3 | 53.0 53.0 | 戸崎 圭太 津村 明秀 | プリンシパルS(L)6着 スプリングS(GⅡ)6着 |
6枠 | 11 12 | タイソウ アイコンテーラー | 牡3 牝3 | 53.0 51.0 | 三浦 皇成 亀田 温心 | 1勝クラス(特別)勝ち 1勝クラス(特別)勝ち |
7枠 | 13 14 | ワザモノ ノースブリッジ | 牡3 牡3 | 53.0 54.0 | 柴田 善臣 岩田 康誠 | 橘ステークス(L)5着 1勝クラス(特別)勝ち |
8枠 | 15 16 | グランオフィシエ ヴェイルネビュラ | 牡3 牡3 | 53.0 55.0 | 大野 拓弥 田辺 裕信 | 1勝クラス勝ち スプリングS(GⅡ)5着 |
この記事の中で完結できるように、出馬表の一部を抜粋しました。最軽量と最重量の馬には色を付けてあります。最大で5kgの斤量差がありますね。
また、補足の見方ですが出走歴で一番見栄えが良いものを記してあります。レースレベルの高さは
後述するデータを、こちらの出馬表と照らし合わせながら皆さんも予想を立ててみてください。
◆ 過去10年の傾向

では次に、過去のラジオNIKKEI賞の結果から傾向を探ってみます。
・人気別の着順
まず最初に、人気別の着順は下記のようになっています。
| 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 2 | 3 | 1 | 4 | .200 | .600 |
2番人気 | 4 | 0 | 0 | 6 | .400 | .400 |
3番人気 | 1 | 1 | 0 | 8 | .100 | .200 |
4~9番人気 | 3 | 5 | 7 | 44 | .051 | .254 |
10番人気以下 | 0 | 1 | 2 | 42 | .000 | .066 |
1番人気が複勝率60%と安定なのに対し2番人気は1着か着外かという極端な成績。3番人気は馬券に絡むこと自体が少なく、苦しい数字となっています。
そしてハンデ戦ならではの中穴成績。4~9番人気は3番人気よりも馬券になっており、馬券の妙味を演出。ここから馬券を考えるなら「1番人気ー中穴1頭ー総流しの3連複」などでしょうか。
・枠の相性、前走の傾向
枠別の成績は、ご覧のようになっています。
| 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 勝率 | 複勝率 |
1枠 | 2 | 1 | 1 | 12 | .125 | .250 |
2枠 | 2 | 3 | 4 | 7 | .125 | .563 |
3枠 | 1 | 1 | 2 | 13 | .059 | .235 |
4枠 | 0 | 0 | 0 | 18 | .000 | .000 |
5枠 | 1 | 2 | 1 | 15 | .053 | .211 |
6枠 | 2 | 2 | 0 | 15 | .105 | .211 |
7枠 | 1 | 0 | 1 | 18 | .050 | .100 |
8枠 | 1 | 1 | 1 | 16 | .053 | .158 |
勝率は特筆すべき点がありませんが、複勝率は2枠が抜けていますね。しかし1枠と3枠も悪くないので、1~3枠は狙う価値がありそう。
対して真逆なのが4枠。これって過去の4枠出走馬が穴馬ばかりなんじゃ?と言えば実はそうでもなく、3~9番人気が多く出走しているので不思議なマイナス要素となっています。
また早苗賞、プリンシパルSの上位馬が優勝する傾向があり、対象となるのはアイコンテーラー・ヴァイスメテオール・タイソウ。6着のスペシャルドラマまで注視しておきましょう。
※ 一番馬券に絡む白百合ステークスからの出走馬は今回不在でした。
・脚質別の数字
次に、脚質別の成績はこのようになっています。
| 1着 | 2着 | 3着 |
逃げ | 1 | 5 | 2 |
先行 | 6 | 2 | 3 |
差し | 2 | 2 | 3 |
追込 | 1 | 1 | 2 |
前で競馬をする馬が成績を残す傾向にあるようです。加えて福島開催は始まったばかりなので、内馬場がまだ荒れておらず終いが伸びます。と考えると本番も前残りの形になるのではないかと。
ただ、先頭逃げを決めたのは昨年のバビットのみ。基本は番手で追走する先行馬を狙っていくことになります。対象馬はデルマセイシ・アサマノイタズラ・プレイイットサム・ボーデン・スペシャルドラマ・アイコンテーラーなどです。
しかし前走まで先頭で逃げている馬が複数いたり、差しと先行を繰り返すような脚質を固定できない馬がいたりと隊列予想が困難なので、JRAの出馬表で過去の位置取りを確認することをオススメします。
次は、ここまでの内容に当てはまる馬を選択し予想を立ててみます。
◆ 当てはまる馬・結論

ここまでの内容で選んだ馬が以下になります。(人気は 07/04 00:30時点)
・シュヴァリエローズ 4番人気
・プレイイットサム 7番人気
・タイソウ 9番人気
・アイコンテーラー 12番人気
しかし、現時点で1番人気が5.8倍とかなりオッズが割れているのでレース発走時点ではどうなっているか分かりません。
大幅な馬体重変動や雨が降ることでの馬場状態の変化(良→稍重)が見られれば、オッズが大きく変わる可能性があります。
それでは、選んだ馬に印を振って今回の予想とします。
・結論
買い目の結論は以下の通り。
「5月末から活動を始めほぼ全敗している」事実も上手く活用していただき、ご自身の予想の一助としてくだされば幸いです。
○ プレイイットサム 7番人気
▲ リッケンバッカー 2番人気
△ シュヴァリエローズ 4番人気
☆ タイソウ 9番人気
アイコンテーラーが本命です。最軽量、早苗賞勝ち、番手の競馬、亀田騎手と2戦2勝と1発を狙う材料は揃っています。ハンデ戦のこの舞台なら。対抗はプレイイットサム、枠の恩恵と連帯率100%の勢いを信用しての指名です。
後は前走で後ろからでも成績を残し、展開不問の実績上位馬リッケンバッカー。このレースで相性の良いディープインパクト産駒のシュヴァリエローズ、近走復調のタイソウを選びました。
オッズが軒並み高めなので、とにかく当てればそれなりの配当が見込めるレースとなりそうです。
◆ まとめ
いかがだったでしょうか。使えそうな情報だけ上手く活用してやってください。
そしてタイトル回収でも。
競走馬の獲得賞金には、収得賞金というものがあります。これは稼いだ賞金とは別でカウントされるものなんですが、GⅠなどでは優先出走権を持っていない馬はこの額が多い順番で出走が認められます。
そしてこの収得賞金は最大でも2着までしか加算されません。具体的に言うと、今回のレースで3着の馬は950万円の賞金がもらえますが、収得賞金は0円となり秋の大舞台へ向けた加算ができないのです。
善戦する馬はとても偉いのですが、それだけでは大舞台への挑戦すらままならない現実があります。一走入魂ではありませんが、どのレースも全て先へと繋がっているんですね。
というところで今回はここまで。また次回よろしくお願いいたします。